日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年11月15日火曜日

◆貪欲にゴール狙うFW大迫勇也、デュエルにも自信「結果を出すことが一番」(サッカーキング)


http://www.soccer-king.jp/news/japan/national/20161115/515701.html?cx_cat=page1



 FW大迫勇也(ケルン)が再び勝負の時を迎える。サウジアラビアとの大一番を翌日に控えた14日、取材陣の前に姿を現したストライカーは、いつもの淡々とした口調で「準備はできています」と語った。

 約1年半ぶりの代表復帰となった11日のキリンチャレンジカップ2016・オマーン戦で、大迫は一気にエース候補に名乗り出た。古巣・鹿島アントラーズのホームで2ゴール。1トップで不動の地位を築いていたFW岡崎慎司(レスター)を脅かす実力を示した。これにはヴァイッド・ハリルホジッチ監督も賛辞を惜しまなかった。「このポジション(センターフォワード)にいい候補が見つかった。彼はチームに多くをもたらしてくれると感じている」と指揮官にはうれしい収穫となったようだ。そして、2018 FIFAワールドカップ ロシア アジア最終予選・サウジアラビア戦での先発出場が現実味を帯びてきた。

 サウジアラビア戦に出場するとなれば、大迫にとって初の最終予選。しかし、絶好調のストライカーに気負いはない。「真ん中でボールをもらうことが一番の仕事。中盤はボールを持てる選手が多い。今、日本に足りないのはゴール前の選手」と自分の役割は明確だ。さらには、「シュートは貪欲に狙っていくつもりですけど、FWや1トップの選手は相手に怖さを与えないといけないポジション。少なからず、『あいつが(ボールを)持ったらシュートを打つ』くらいのイメージを持たせたい」と頼もしい発言も飛び出した。

 “デュエル”(局面での戦い)で負ける気もない。格下のオマーンとは違い、「球際はもっと激しく来ると思う」と中東の屈強な選手とのマッチアップも予想されるが、大迫は「ドイツでも厳しいところでやっている」と平然と話す。ドイツで「最初は嫌いだった」という球際の激しさに揉まれながら、今シーズンは本職で定位置を確保するまでに成長した彼は、「(その激しさが)楽しくなったし、(サウジ戦では)駆け引きの中で自分を出したい。相手との戦いがすごく楽しみ」と余裕さえ見せた。

 オマーン戦はゴールという結果を残してアピールに成功した。次は“本番”と位置付けるサウジアラビア戦。「サッカーの世界は結果論なので、結果を出すことが一番」とハリルジャパン定着を狙う大迫が、ストライカーとしての価値を証明するつもりだ。

文=高尾太恵子

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