日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年12月15日木曜日

◆最もオーバーラップが上手い日本人選手は?名良橋晃が選ぶマニアックスキルアワード2016/Goal25(GOAL.com)


http://www.goal.com/jp/news/28172/goal-25/2016/12/15/30518092/%E6%9C%80%E3%82%82%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%83%E3%83%97%E3%81%8C%E4%B8%8A%E6%89%8B%E3%81%84%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E9%81%B8%E6%89%8B%E3%81%AF%E5%90%8D%E8%89%AF%E6%A9%8B%E6%99%83%E3%81%8C%E9%81%B8%E3%81%B6%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%A2%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%AB%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%892016goal25



日本人選手の「マニアックなスキル」にフォーカスするGoal25マニアックスキルアワード2016。今回は、解説者の名良橋晃氏が、2016年で最も「オーバーラップが上手かった」上位3名を選出してくれた。

国内外の日本人選手の個人スキルにフォーカスし、ランク付けを行う『Goal25 マニアックスキルアワード2016』。「2016年最もオーバーラップが上手かった選手」について、元日本代表のサイドバック名良橋晃氏にセレクトしてもらった。
「ベストオーバーラッパーということで、“上手い”タイプよりもスピード、走力、攻撃的、そしてガムシャラな感じの選手を選びました。どことなく自分の現役時代に似ている選手ばかりかもしれません」

そう言って笑った名良橋氏は「かなり悩んだ」と言い、「選んだ3人以外では高橋峻希(神戸)、亀川諒史(福岡)、輪湖直樹(柏)も試合を観ながら『いいな~』と思っていた選手たち。縦に勝負できる速さがあって、クロスも持っている“オーバーラッパー”です。それから次代で言えば、U-19日本代表の右サイドバックである藤谷壮(神戸)。あの子も観ていて清々しいくらいに上がってきますよね。可能性を感じる選手で、来年は韓国でU-20ワールドカップもあるので、すごく期待しています」と次から次へと選手の名前が飛び出してきた。

結果、選んだ3人は以下のとおり。

■3位 藤春廣輝(G大阪)



「リオ五輪代表になってパッと騒がれましたが、僕は以前からすごく注目していた。スピード、走力は本当に申し分ないものを持っています。G大阪の左サイドを活性化している選手。上手さもあるんですけれど、何よりすごく頑張ることのできる選手。今季、リオでああいう悔しい経験をしましたが、アシストだってしているのだし、変に引きずらないでほしい。また代表に戻ってほしいですね。あの悔しさをバネにしてもっともっとステップアップしてくれるであろう選手です」(名良橋氏)

■2位 吉田豊(鳥栖)



「猪突猛進タイプですね(笑)。でも、もっと評価してもらえてもいいんじゃないかという選手。本当にアップダウンを絶え間なくやってくれるし、守備の部分でも対人の強さを出せる良いサイドバックです。対面の相手からすると嫌なタイプでしょう。豊田陽平選手とはホットラインもありますよね。本当にゴリゴリ行く選手。僕もそういうタイプだったので分かるのですが、頭で考えるより勝手に体が動くタイプ。身近に感じられ、親しみを覚える選手ですね(笑)」(名良橋氏)

■1位 伊東幸敏(鹿島)



「まだ鹿島ではサブなので本当に僕の独断と偏見で申し訳ないですが、もっと評価してもらいたいなと強く思っているので選ばせてもらいました。ボールを追い越す力があって、アップダウンが持ち味。明らかに“使われる”才能を持ったタイプで、西大伍(鹿島)とは違うタイプですよね。前へスペースがあれば、どん欲に走り切っていく力がありますし、技術的にもどんどん良くなってきているんですよ。本当に期待してください。少し大人しい性格。もっともっと表現してもいいのに淡々とやってしまう」(名良橋氏)

サイドバックと言えば海外組の選手も多いが、今回はいずれも選外。長友佑都(インテル)については「彼も僕と同じタイプで、走力で勝負する選手です。ただ、昔の勢いは少しなくなってきていると思います。もっともっと行ってほしいし、まだまだやれるはず」と、30歳からの再ブレイクスルーを期待する。

また酒井宏樹(マルセイユ)については「欧州に行って、『まず守備から』というスタイルに変わってきましたよね。“オーバーラッパー”という意味では柏時代に比べると少し違うかなと思って選びませんでした」と言う。

そしてもう一人、外せない期待枠として「やっと帰ってきてくれました!」と喜びを隠せぬ声で歓迎したのは内田篤人(シャルケ)である。「ホントに賢い、僕とはまったく違うタイプの右サイドバックです(笑)。厳しいリハビリ乗り越えてきてくれました。『もう28歳』ではなく、『まだ28歳』の選手なので、ここからまだまだやってくれないといけない。代表にも戻ってほしい」とエールを惜しまなかった。

「オフ・ザ・ボールに注目」という言葉がよく聞かれるようになったが、いざ言われても難しい。そんなときにまず観てもらいたいのがサイドバックの動き出し。温度感抜群の彼らが漂わせる“オーバーラッパー”の動きに注目してみると、サッカー観戦はより熱く楽しいものとなるだろう。

話し手=名良橋晃 / 構成=川端暁彦


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