日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2017年2月15日水曜日

◆エイバル乾、昨年9月以来のフル出場 柴崎の心配も「こういう経験は日本じゃできない」(報知)


 エイバルの元日本代表MF乾貴士は13日、本拠で4―0と快勝したグラナダ戦に先発し、昨年9月20日の第5節(対マラガ)以来、今季2度目のフル出場を果たした。チームは3連勝で勝ち点35とし、7位に浮上した。

 ―3連勝とチーム状態が良い。

 「誰が出ても良いパフォーマンスができている。チームとして、全体がいい」

 ―エイバルは格が違うサッカーをしていた。

 「1点目はよく分からなかったけど、早い時間に入ってくれた。こっちのファウルだと思っていたらPKだったんで、そういう形で先制できたのも大きかったし、追加点も取れた。後半もすぐに3点目を取れたのが大きい」

 ―個人的には得点が欲しい?

 「いや、もう失望しかない。今は、もうこれだけ入らないかと。枠にも入らないし。そこを改善しないといけない。分かっていることだけど、なかなかできない。技術、実力、全てが自分のせいだと思っている。これが今の自分の実力だと思うし、受け止めて練習するしかない」

 ―惜しいシーンは作っている。

 「枠に飛ばさないと意味がない。そこで入らなくても誰かが詰めるというのをチームは意識的にやっているし、できているので。枠に飛ばしていない時点で実力不足ですね」

 ―1月は連戦でキレの練習ができなかったと言っていた。

 「今季、下半身の筋トレはやっていた。それをやってから自分自身、前半戦は体のキレがよくなった。それが最近はできてなかった。休みがなかったので少しキレがなくなっていたが、今日は走れていたし、体の動き的には問題はなかった。そこは今日はそんなに悪くなかった。ただ、得点というところはやっぱりこだわっていかないといけない」

 ―フル出場だった。

 「今日は特に相手がロングボールを蹴ってくるチームだったので、セカンドボールが大事になっていた。監督にも言われていたことだし、自分のサイドにこぼれた時にはしっかり拾う意識を持っていたし、そういうポジショニングもしていた。それはできていたと思うし、相手にセカンドボールを拾わせなかったのは良かった」

 ―監督は今日勝てば目標を(残留からヨーロッパリーグ出場権獲得に)変えると言っていた。

 「監督がそう言うなら、自分達は言われたことをやるだけ。チームとして目標をそう設定するなら、自分達もしっかと取り組んで目指してやっていきたい」

 ―個人の目標は得点?

 「そこが全て。極端な話、そこだけだと思っているので(笑い)。それ以外の部分はある程度手応えがある…じゃないが、できていると思う。調子自体も、昔は波が大きかったが、今はここ十何試合そんなに波もなく維持しているので、後は本当に得点ですね。(笑い)」

 ―前より落ち着いて試合に挑んでいる。

 「プレーの整理ができている。自分が何をやらないといけない、というのはある程度できている。できてない時もあるが。それがだいぶ減ったかなと。落ち着いてできているのかな」

 ―前節バレンシア戦は13試合ぶりに出られなかった。

 「久々に先発を外れたバレンシア戦のオフ明けに、ダニ(ガルシア、主将)が話しかけてくれた。『試合の後、元気がなかったけど』と。あの試合で出れなかったから、彼は気にしてくれていた。『お前は大丈夫だから』、『練習から今のまま頑張れ』とうれしい言葉をかけてくれた。セルジ(エンリッヒ)も、今日の試合の後、僕が監督に少し怒られていたんです、シュートのことで。『しっかり枠に飛ばせ』と。それはずっと言われていることなんですけど…。それを言われている時に、セルジが止めに入ってくれた。このチームの選手には助けられているし、監督にも、コーチにも、全ての人に助けられている。すごくいいチームで充実してやれているので、あとは結果で応えるだけです」

 ―日本人が適応できないと言われるスペインで完璧な適応を見せている。

 「本当に幸せですね。このチームに来られたことは運命だと思う。取ってくれたフランにも感謝ですし、監督、チームメイトにも、全てに感謝しかない。これだけいいチームに来られたのは奇跡としか言いようがない。すごく楽しくやれているので」

 ―柴崎は現地メディアに適応に苦しんでいると報じられている。

 「心配ですね。ただ、これを乗り越えればまた強くなると思いますし、こういう経験は日本じゃできない。海外に一歩踏み出したからこそできること。あとは自分次第。チームメイトが『助けてあげたい』とコメントをしている記事を読んだし、いいチームだと思う。『助ける』と言ってくれる時点で、いい奴はいるので、甘えたらいいんじゃないかと思います」

 ―渡欧1年目のボーフム時代を思い出す?

 「僕の場合は(チョン)テセさんがいたので、助けてもらっていた。チームメイトも仲良くしてくれた。半年でテセさんいなくなって、チームも個人も良くなかった時にも、若い奴が声をかけてくれた。助けてくれるやつは、必ずチームに1、2人はいる」

 ―それが柴崎選手へのスペイン適応のアドバイス?

 「頼ればいい。最初なんて分からないし、自分じゃどうにもできないこともある。そこで強がって『もういいから』となるよりは、甘えた方がいい。それができるようになれば、いろんなことが変わってくるはず。あとは自分が成長することを考えるしかないので、ガク(柴崎)次第ですね」

http://www.hochi.co.jp/soccer/world/20170214-OHT1T50172.html

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事