日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2017年2月2日木曜日

◆2017Jリーグ DAZN ニューイヤーカップ第1戦(オフィシャル)


DAZN ニューイヤーカップ

鈴木と金崎が決めた!鹿島、ニューイヤーカップ初戦で長崎に完封勝利!

1月31日に宮崎キャンプをスタートした鹿島が、国内での今季初戦に臨んだ。JリーグDAZNニューイヤーカップ 宮崎ラウンドの第1戦でV・ファーレン長崎と対戦すると、15分に鈴木、66分に金崎がゴールを決めて2-0と勝利。大会初戦を白星で飾った。

鹿島は1月22日から27日にかけてタイキャンプを実施。Jリーグ アジアチャレンジinタイ インターリーグカップに出場し、1勝1敗という結果で終えた。新戦力のレオ シルバやペドロ ジュニオール、レアンドロが挨拶代わりのゴールを決めるなど、多くの収穫を得るとともに、各選手が自らの状態を確かめ、課題を胸に帰国することとなった。

27日の帰国後、28日にはクラブハウスでトレーニングを行った選手たちは、29日に昨季の優勝記念イベント、必勝祈願を実施した。1万5000名が駆け付けた優勝パレードで祝福と熱い声援を受け、チームは新シーズンへの決意を新たにした。そして31日に宮崎へ移動。2月1日にはさっそく2部練習を敢行し、コンディションと戦術理解度を高めるチャレンジを続けている。 



宮崎キャンプ3日目で迎える国内での今季初戦。石井監督は「練習でコンビネーションのプレーをすると、レベルの高さを感じる。イメージを共有できている」と、高水準のポジション争いと競争意識の高まりに手応えを示していた。「試合をやりながら、コンディションをどんどん上げていきたい」という目的を果たすべく、プレシーズン3試合目となる一戦に臨む。先発メンバーには、GKに曽ケ端、最終ラインは右から西と植田、町田、三竿雄斗が並ぶ。ボランチは永木と三竿健斗のペアで、2列目には右にレアンドロ、左に鈴木。そして前線は赤崎と金崎のコンビが指名された。ベンチにはGKの小泉、昌子、伊東、レオ シルバ、土居、田中、小笠原、ペドロ ジュニオール、金森が控えている。 



青空に恵まれたKIRISHIMAハイビスカス陸上競技場。11時キックオフの横浜FCと福岡の一戦を終えたばかりのピッチで、真新しいトレーニングウェアに身を包んだ選手たちがウォーミングアップを行った。雄斗が得意の左足で強烈なシュートを突き刺すなど、試合に向けてボルテージを高めていく。そして14時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。

タイでの2試合では身体の重さが目立ったが、この日の鹿島は立ち上がりから積極的に攻勢をかけた。4分には右サイドの背後を取った西がゴールライン際からクロスを上げてチャンスを演出。13分には金崎のポストプレーから鈴木、雄斗と経由してクロスを上げるなど、両サイドを使った攻撃で長崎を押し込んでいった。 





そして15分、今季3試合目にして初となる先制ゴールが生まれた。ハーフウェーライン付近、左サイドでのマッチアップで力強いプレスをかけ、町田がボールを奪う。飛躍を誓う2年目のレフティーは、そのままボールを持って敵陣へ。ドリブルでのオーバーラップからペナルティーエリアに差し掛かり、金崎とのワンツーで突破を狙う。リターンパスは通らなかったものの、こぼれ球に反応した鈴木が右足を一閃。アウトサイドで放たれたシュートがゴール右隅へ決まった。新たな背番号9を纏う若武者が、新ユニフォームでのファーストスコアラーとなった。





先制に成功して試合を優位に進める鹿島は、敵陣でセカンドボールを拾い、さらに攻勢をかけていく。ボランチの一角に入った健斗が出足の速いプレスを幾度となく敢行し、中盤で存在感を見せた。右サイドハーフに入ったレアンドロも、力強い突破と冷静なボールキープで能力の高さを見せつけ、労を惜しまないプレスバックで献身性をも示していた。




30分以降は長崎に押し込まれる場面もあったが、最後尾に立ちはだかる曽ケ端が的確な指示で植田と町田を統率し、守備に落ち着きをもたらす。36分には相手との交錯で負傷した永木が交代を余儀なくされるアクシデントがあったが、代わってピッチに立ったレオ シルバが正確なパスワークと広範囲をカバーするプレスで中盤を支配した。鹿島は追加点こそ挙げられなかったものの、1点リードを保ったままハーフタイムを迎えた。

後半のピッチへ向かう11人に、石井監督は変更を加えなかった。「できるだけ、各選手の出場時間を長くしたいと思っている」との言葉通り、指揮官は引き続き同じメンバーでの戦いを選択した。鹿島は立ち上がりから、鈴木やレアンドロが最終ラインの背後へ飛び出し、追加点への意志を示していった。オフサイドにはなったものの、敵陣深くを絶えず狙う姿勢は相手の脅威となっていた。



後半最初の決定機は64分、健斗からのフィードを受けた鈴木が左サイドのスペースでボールを収め、オーバーラップした雄斗へ預ける。トップスピードでパスを受けた背番号15がマイナスのクロスを上げると、走り込んでいた赤崎が左足を振り抜く。強烈なシュートが枠を捉えたが、惜しくも相手GKに弾き出されてしまった。





赤崎のシュートはゴールネットを揺らすことができなかったが、2分後に待望の追加点が決まった。66分、相手GKのロングキックを頭で跳ね返したレオが、そのまま攻撃参加。リターンパスを受けてペナルティーエリア手前まで差し掛かると、右足で丁寧にスルーパスを通す。エリア内で待っていた金崎が相手GKと1対1となり、冷静に右足シュートを沈めた。





新戦力との融合を印象付ける、鮮やかなゴールでリードを広げた鹿島。石井監督は68分、2トップをペドロ ジュニオールと金森に交代し、71分には両サイドハーフを土居と田中に入れ替えた。さらに76分には昌子と小笠原を投入。多くの選手を起用しながら競争意識を刺激し、同時にコンディションの向上を目指した。







鹿島は終盤、長崎に押し込まれる時間が長くなったものの、昌子や曽ケ端を中心とした守備陣が最後まで得点を許さなかった。2-0。宮崎到着3日目、国内での今季初戦となった90分で、完封勝利を収めた。





試合後、石井監督は「しっかりと無失点に抑えられたことが良かった」と、今季初のクリーンシートに一定の手応えを示した。次戦は2日後、横浜FCとの対戦となる。中1日で迎える一戦に向けて、チームは歩みを止めることなくトレーニングを続けていく。



【この試合のトピックス】
・新ユニフォーム、新背番号での初戦となった。
・長崎との初対戦で勝利を収めた。
・曽ケ端、西、永木、赤崎が今季初先発を果たした。
・金崎が1月26日のバンコク・ユナイテッド戦に続いてゴールを決めた。
・鈴木が先制ゴールを決め、タイでの2試合を含めて3試合で3得点目を記録した。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠


V・ファーレン長崎:高木 琢也


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
Q.完封勝利を収めたが?

A.まだ全体的には、ボールの動かし方や判断が少し遅い部分があったが、しっかりと無失点に抑えられたことは良かったと思う。

Q.選手が入れ替わっても同じサッカーができるように見えたが?

A.その部分はしっかりとやっていきたいが、まだまだ精度を高めていかないといけない。この3試合を通じて継続してやっていきたい。

Q.レオ シルバ選手が活躍したが

A.彼は日本でのプレーが長いので、日本のサッカーをよく知っている。アントラーズのスタイルにもすぐに溶け込んできていると思う。

Q.あと2試合が残っているが?

A.この大会を通じて、コンディションと連係面をどんどん高めていきたい。試合を大事にして戦っていきたい。

V・ファーレン長崎:高木 琢也



選手コメント

[試合後]

【金崎 夢生】
まだまだ改善するところがある。公式戦に向けてしっかりと準備していきたい。良い部分もあった。コンディションは問題なくやれている。

【曽ケ端 準】
みんなが落ち着いてプレーできたと思う。いつも通り、目の前の試合に向けてしっかりとコンディションを整えて1つ1つやっていくだけ。

【鈴木 優磨】
うまく決めることができた。前線との関係はうまくいかない部分もあったので、次の試合で修正したい。今はコンディションを上げる時期だから、長い時間プレーできたことは良かった。これからどんどん状態を上げていきたい。

【ペドロ ジュニオール】
徐々にチームに合わせていければいいと思う。チームへのフィット、フィジカル的な要素をもっと高めていかないといけない。公式戦が始まるまでに、全員がチームの助けになる存在になれればいいと思う。

【金森 健志】
良いパスが出てきていたし、自分が動き出すことでチームメイトとの連係も取れていたと思う。アントラーズの狙いである、裏へ抜ける動きの部分はもっと繰り返していこうと思っている。


Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事