日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年2月7日火曜日

◆2017Jリーグ DAZN ニューイヤーカップ第3戦(オフィシャル)


DAZN ニューイヤーカップ

鈴木の今大会2得点目が決勝ゴール!鹿島、ニューイヤーカップ最終戦で福岡に完封勝利。

鹿島が宮崎キャンプの最終戦を勝利で飾った。JリーグDAZNニューイヤーカップ 宮崎ラウンドの第3戦でアビスパ福岡と対戦すると、後半立ち上がりの左CKから鈴木が先制ゴールを挙げる。以降は追加点こそ奪えなかったものの、最後まで福岡に反撃を許さず、1-0と最小得点差で逃げ切った。

鹿島は1月22日から27日にタイキャンプを行い、そして31日からは宮崎でトレーニングを積んでいる。2月2日に開幕を迎えたニューイヤーカップでは、第1戦の長崎戦で2-0と完封勝利。しかし4日の第2戦では、横浜FCに0-1と敗れた。プレシーズンマッチとはいえ、昌子が「非常に情けない試合だった」と言えば、遠藤は「この負けを糧にして、次は勝たないと」と、険しい表情で語っていた。石井監督は「自分たちからアクションを起こすという意味では前回の試合よりも良かった」と一定の評価を口にしたが、課題と反省を胸に宿舎へと帰ることとなった。



試合翌日、チームは午前練習をプールでのトレーニングに変更し、コンディション調整に努めた。そして午後には、セットプレーの確認や実戦形式のトレーニングを実施。激しいマッチアップの連続となり、大声での指示がグラウンドに響き渡った。古巣との対決を心待ちにしていた金森は「切磋琢磨したいし、負けていられないという気持ちを持っている。早く結果を残して、チームのためにハードワークしていきたい」と、さらなる向上を誓っていた。



7泊8日のキャンプは7日目を迎えた。宮崎での最終戦に向けて、石井監督は2日前の長崎戦から先発メンバーを7名変更。右サイドバックに西、センターバックに植田を指名し、ボランチの一角にはレオ シルバ、2列目にはレアンドロと鈴木を並べた。そして前線は、土居と金崎のコンビ。最終ラインは西と植田のほか、昌子と三竿雄斗が並び、レオとともに小笠原がボランチを務める。そしてゴールマウスには、2試合連続先発となるクォン スンテが立ちはだかる。またベンチには、GKの曽ケ端、伊東、町田、三竿健斗、遠藤、赤崎、そしてルーキーの小田と安部が入った。さらに、古巣との対決となる金森も控えている。



青空が広がった、KIRISHIMAハイビスカス陸上競技場。第1試合の結果により、宮崎ラウンドは横浜FCの優勝が決まった。鹿島はキャンプを良い形で締めくくるべく、勝利を目指す一戦となる。強風が吹くスタジアムで、14時3分、キックオフのホイッスルが鳴り響いた。



鹿島は開始早々の1分、土居がペナルティーエリア手前でスローインを受け、持ち前のスピードで反転。前を向き、右前方へスルーパスを繰り出す。金崎にはつながらなかったが、2トップの連係からいきなりチャンスを作り出した。

しかし6分、自陣でのミスから肝を冷やす場面を作ってしまった。自陣左サイドで昌子がスンテへのバックパスを奪われ、無人のゴールへとシュートを打たれる。失点を覚悟したプレーだったが、シュートは枠の外へ逸れた。事なきを得た鹿島は直後の7分、レアンドロが右サイドの背後を取り、ゴールライン際からのクロスをファーサイドへ通す。ボールは鈴木へ渡ったが、トラップが流れてしまい、シュートまで持ち込むことはできなかった。





続いてのチャンスは12分。左CKからファーサイドへ流れたボールをレオが拾い、レアンドロへスルーパスを通す。レアンドロは角度のないところから右足を振り抜き、強烈なシュートを放ったが、惜しくも相手GKに阻まれてしまった。



立ち上がりに攻勢をかけながら、均衡を破るには至らなかった鹿島。15分以降は互いに拮抗した展開となった。鹿島は相手の最終ラインの背後を狙うパスでチャンスを窺っていく。なかなか決定機を作れずにいたが、28分にはペナルティーエリア内でボールをキープした土居のラストパスから、オーバーラップしていた西が右足を一閃。強烈なシュートは枠を捉えたが、相手GKに弾き出されて得点とはならなかった。









前半のラスト15分は、中盤や前線でボールが収まらず、慌ただしい展開となった。38分にはレオの豪快なドリブルからペナルティーエリアに入り、金崎がこぼれ球に詰めた場面があったが、シュートは空振りに終わってしまった。前半はスコアレスで終了した。

後半開始時から、石井監督はスンテに代えて曽ケ端を投入。正守護神争いを繰り広げるGK陣、その競争意識を刺激する交代を行った。



そして後半立ち上がりの49分、鹿島が均衡を破る。雄斗が蹴った左CKに、ゴールエリア外で待っていた鈴木が反応。倒れ込みながら左足で合わせ、ゴールネットを揺らした。鈴木にとっては今大会2得点目、タイキャンプと合わせてプレシーズンマッチ4試合出場で4得点目となった。







背番号9を着け、レギュラー獲得への覚悟を結果で示し続ける若武者のゴールで先制した鹿島は、55分にレオの直接FKが枠を捉えるなど、追加点を狙っていく。石井監督は60分に三竿健斗、63分には遠藤と小田を投入。各ポジションの選手を入れ替え、今大会の目的である「コンディションと戦術理解度の向上」を図った。ボランチに入った健斗が左右にパスを散らして存在感を示せば、小田はタッチライン際のオーバーラップを繰り返して新人らしい積極性を見せる。そして遠藤も、持ち前のキープ力で起点となった。



キャンプ終盤、中1日で続いた連戦の3試合目。時間を追うごとにイージーなパスミスも散見されるようになったが、選手たちは己のアピールと勝利を目指してボールを追い続けた。石井監督は75分以降、ルーキーの安部や赤崎、そして古巣との対戦となる金森をピッチへ送り出す。77分にペナルティーエリア中央からラストパスを通されて迎えた決定機は、曽ケ端が右足でのビッグセーブを見せて何とかしのぎきった。リードを保ったまま、鹿島が試合終了のホイッスルを聞いた。











1-0。鹿島が福岡を完封で破り、宮崎での最終戦を白星で締めくくった。これでニューイヤーカップは終了。2勝1敗の勝ち点6で、2位フィニッシュという結果に終わった。チームは明日、午前練習の後に鹿嶋へと移動する。タイと宮崎で行ったキャンプ、計5試合のプレシーズンマッチを終え、いよいよシーズン開幕が近づいてきた。新加入の三竿雄斗は「タイでの初戦よりも、確実に状態は上がっている」と手応えを掴んでいた。

鹿島の次戦は11日、いばらきサッカーフェスティバルで水戸と対戦。そして18日にはFUJI XEROX SUPER CUPで浦和と激突し、21日にはいよいよ、AFCチャンピオンズリーグの初戦を迎える。タイと宮崎でのトレーニングの日々を経て得た収穫と課題を、鹿嶋に持ち帰ってさらなる向上を期す。

【この試合のトピックス】
・鈴木が今大会2得点目を挙げた。
・ニューイヤーカップでの福岡との対戦は3年連続で、3連勝となった。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠


アビスパ福岡:井原 正巳


[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
Q.試合を振り返って

A.流れの中から得点を取る形をもっと多く作りたかったが、それができなかった。攻撃のコンビネーションから守備を崩す形をもっとトレーニングしないといけないと感じている。守備の面では、前線からのプレスでパスコースを制限してボールを奪う形がある程度できていた。攻撃はセットプレーでしか点を取れなかったので、それが今後への課題だと思う。体力的な面では7、8割の状態だと思うので、その部分も高めていかないといけない。

Q.キャンプでの狙いはどの程度まで達成できたか?

A.まずまずだと思う。今日は昨季のベースのメンバーに新加入選手を加えて戦った。水戸戦でもやってみて、さらに連係を高めていきたいと思う。

アビスパ福岡:井原 正巳



選手コメント

[試合後]

【鈴木 優磨】
チームとしてはもっと圧倒して勝たないといけないという思いはある。個人の出来としてはまだまだだけど、点を取れたことは良かった。

【植田 直通】
無失点で勝てたことは良かったけど、もっと相手を圧倒したかった。アントラーズはどんな試合でも勝ちにこだわらないといけないと選手間で確認をして試合に臨んだ。

【昌子 源】
うちらしい、テンポの速いパスワークを出すことができなかった。1点を取ってからシュートの数が減ってしまった。もっと突き詰めていかないといけない。

【三竿 雄斗】
やるべきことはしっかりと整理できている。コンディションを上げていけば問題ないと思う。タイでの1戦目よりも自信を持ってプレーできている。

【金森 健志】
もっと長い時間プレーできれば良かったけど、福岡と対戦できて良かった。今日は成長を見せるところまでは行けなかったので、これから見せていきたい。

http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51951

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