日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年4月9日日曜日

◆C大阪、満開3連勝!“浪速のジダン”山村が古巣に恩返し弾(サンスポ)

シュートを放つ山村。古巣相手に成長をみせ、チームも公式戦4連勝だ

 明治安田J1第6節最終日(8日、カシマほか)C大阪は敵地で鹿島に1-0で勝利し、リーグ戦3連勝を飾った。MF山村和也(27)が値千金の決勝点で昨季王者を撃破。6位に浮上し、リーグ次節のG大阪との大阪ダービーへ、これ以上ない勢いをつけた。神戸は大宮に2-0で快勝し、勝ち点15で首位を守った。

ヘディングでゴールを決めた山村(右)。新ポジションで躍動だ

 小雨の敵地で満開の桜が咲いた。昇格したてのセレッソが昨季覇者・鹿島を撃破。古巣相手となったMF山村が見事な“恩返し弾”で主役を演じた。

 「ここに帰ってくることを目標にしていた。思い入れがある分、複雑だったけど成長した姿を見せられてよかった」

 後半1分だ。右サイドを抜け出したMF関口が中央へクロス。すると山村は鹿島DF植田の前へ巧みに抜け出し、ヘディングでゴールに突き刺した。かつて定位置を争ったライバルとのマッチアップを制しての一発。「植田がどうこうより、僕自身がセンターバックだったときに嫌だった動きをやろうと」。昨季開幕前にJ2だったC大阪に移籍し、今季からの新ポジションで進化した姿を見せつけた。

 2012年に鹿島入り。主戦場はセンターバックかボランチだったが、今季からトップ下やFWの攻撃的なポジションに配置転換。尹晶煥(ユン・ジョンファン)監督は「豊富な運動量、長身な割に技術があり、競り合いの強さもある」と説明した。

 1メートル86で華麗な足さばき。チームメートからつけられたあだ名は元フランス代表MFジダンだ。「ちょっと違うかなと思いますけど…」と苦笑いしながらも「そうやってすごい選手にたとえてもらえるのはうれしいですね」と喜んだ。

後半、決勝ゴールを決め、チームメートに祝福されるC大阪・山村(中央)=カシマ

 公式戦4連続完封勝利と勢いに乗り、12日にルヴァン杯・甲府戦を戦った後の16日にはG大阪との大阪ダービーが待っている。日本代表MF清武が左太もも故障で2戦連続欠場となったが、チームは絶好調。「自分は初めての大阪ダービーだけど、特別な試合。いい準備をして結果につなげられるようにしたい」と山村。満開の桜は、まだまだ散らない。 (大石豊佳)

鹿島-C大阪を視察した日本代表のハリルホジッチ監督

「C大阪は(ピッチで)素晴らしい表現をしていた。代表候補選手の顔は知っているので、新しい発見はなかった」

山村 和也(やまむら・かずや)
 MF。1989(平成元)年12月2日生まれ、27歳。長崎県出身。国見高、流通経大を経て2012年にJ1鹿島入団。16年にJ2C大阪へ移籍。34試合出場し、6得点。日本代表では10年アジア杯予選カタール戦でAマッチデビュー。12年ロンドン五輪代表。今季J1で5試合2得点、J1通算68試合6得点。代表通算1試合0得点。1メートル86、80キロ。背番号「24」

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