日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年6月23日金曜日

◆内田篤人がピッチに戻る! 日本代表復帰にも「呼ばれたら、いつでも」(サンスポ)


5月23日、ドイツから帰国し、シーズンを振り返るシャルケの内田篤人

 【No Ball,No Life】日本代表待望の選手、DF内田篤人(29)=シャルケ=がピッチに戻ってくる! ロシアW杯アジア最終予選で苦戦を強いられている「ハリル・ジャパン」。本大会に向け、心強い選手が復活を遂げる。

 内田は17日、自らプロデュースするコンディショニングラボ(整骨院×トレーニング施設)「ウチダラボ」を故郷の静岡県でオープンさせた。

 「地元に貢献したかった。僕自身、長いけがを経験してきたので、若い人からお年寄りまで多くの人の身体づくりを手助けしたい」

 前日16日の報道向け内覧会で、同選手は「ウチダラボ」で会員が実際に受けることのできるトレーニングメニューを実演。このメニューは自身がドイツでのリハビリの時期に取り組んでいたもので、わずか数分で汗だくとなるほど激しい内容だった。

 右膝故障のため、2015年春に戦線離脱。同年6月に手術を受けた。その後、2シーズン続けてリーグ戦ではプレーできず。昨年12月の欧州リーグ、ザルツブルク(オーストリア)戦の後半38分から出場。約10分プレーしたが、これが最近2シーズンの公式戦出場記録となった。

 27、28歳という年齢はアスリートにとって脂の乗る時期だが、2年近くピッチに立てないのは、選手としてこの上ない苦しみである。内田はこの苦境を乗り越えるため、日本ではJ1鹿島・塙敬裕フィジオセラピスト(理学療法士)、ドイツでは吉崎正嗣トレーナーの指導の下で、厳しいリハビリをこなしてきた。

 昨年5月の欧州組国内合宿では筋肉の落ちた細い足で、一人黙々とピッチサイドでエアロバイクで汗を流していたが、「ウチダラボ」で披露した同選手の足はけが以前の状態に近いほど筋肉がついていた。努力を重ねてきた証しといえるだろう。

 「痛みもないし、もう大丈夫。チームでも(来季に向けた)合宿から出られる。オフからしっかりと準備したい」と回復をアピールする内田。日本代表復帰にも「呼ばれたら、いつでも(準備はしている)。チャンスがあれば」と意欲的だ。

 「スピードを生かした攻撃参加」。内田のプレースタイルを語るとき、よくこのようにいわれる。しかし、それよりも特筆すべき持ち味がある。ピンチを未然に防ぐ「危機察知能力」、攻撃のタイミングや状況に応じたポジショニングを取る「判断力」、そして最も優れている点は指揮官の策を忠実に遂行できる「戦術理解度の高さ」だ。

 岡田武史監督、アルベルト・ザッケローニ監督、ハビエル・アギーレ監督の3人の歴代監督に招へいされてきた。出入りの激しい欧州の強豪クラブでも監督の要求にしっかりと応え、その地位を確立してきた。ハリルホジッチ監督の下では初陣チュニジア戦(2015年3月27日)、第2戦ウズベキスタン戦(同31日)の2試合で合計51分プレーしたのみだが、同指揮官も「彼がパフォーマンスを取り戻すのを心待ちにしている」と内田の復帰を期待している。

 公式戦から遠のいている点で、最終予選残り2試合(8月31日ホーム豪州戦、9月5日サウジアラビア戦)出場の可能性は低い。しかし、本大会出場を信じ、来年の本番を見据えたとき、内田の代表復帰がチームにもたらす影響は計り知れない。8月のブンデスリーガ開幕がいまから楽しみだ。(一色伸裕)

http://www.sanspo.com/soccer/news/20170622/jpn17062212000001-n1.html

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