日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年6月3日土曜日

◆【広島vs鹿島プレビュー】直近の公式戦3試合で2勝1分と負けなしの広島…石井正忠監督解任の鹿島は再出発を勝利で飾れるか(サッカーキング)




■サンフレッチェ広島 ルヴァン杯で選手層の底上げに成功

【プラス材料】
 直近の公式戦3試合で2勝1分。5月31日の横浜FM戦では、残り5分を切ったところで飛び出した宮吉拓実のゴールによって、ルヴァン杯のプレーオフステージ進出を決めるなど、ようやく明るい日差しが指しつつある。特に宮吉の得点は、公式戦で今季初めて途中出場選手のゴールであったことも、チームの雰囲気を盛り上げている。

 リーグ戦で先発を外された千葉和彦や工藤壮人が結果を残し、フェリペ・シウバや森島司らのテクニシャンも戦えるところを示した。「俺を使え」と名乗りをあげた選手が続々と出現したことも、ルヴァン杯の成果だったと言える。

 また、直近の3試合で複数得点が2試合、完封が1試合、失点2と成果は上がっていることも間違いない。まだまだ降格圏の16位にいるとはいえ、今節に勝利し札幌が引き分け以下なら残留圏の15位に浮上する。

【マイナス材料】
 公式戦3試合負けなしとはいえ、内容は決して「広島らしさ満開」というわけにはいかない。森﨑和幸が「攻撃のスイッチを入れようとするとミスをする」とリーグ第13節の磐田戦後に嘆いたように、単純な失敗が多い。それはルヴァン杯組も同様で、決してプレスが強くかかっているわけではないのに、パスミスを続出して相手にボールを渡し、自らピンチを招いている。身体を張った守備で凌ぐことができているのは悪くはないが、そもそもミスがなければ相手に好機を与えはしないのだ。「いい守備からいい攻撃」は広島の方向性だが、せっかく力強い守備を見せても切り替えでミスを繰り返してはどうしようもない。

 鹿島には2013年の最終節で勝利した後、天皇杯も含む公式戦で1分6敗と圧倒的に分が悪く、内容的にも制されている。チームとしての試練はまだまだ続く。

文:紫熊倶楽部 中野和也

■鹿島アントラーズ 石井正忠監督を電撃解任、大岩剛新監督の下で巻き返しを図る

【プラス材料】
 ACL敗退を受け、クラブは31日に石井正忠監督を解任し、大岩剛コーチが新監督に就任すると発表した。成績を反映した措置ではあるが、チームの「ポテンシャルを引き出せていない」「具体的な指示を出せる監督」(幹部)という現況に即した人事だった。過去に監督をシーズン途中で解任したシーズンは必ずタイトルを獲得しており、今回も監督交代によって巻き返しを図る狙いがある。

 交代直後で先発メンバーは読みにくいが、足首の負傷で先発を外れていた金崎夢生が先発復帰する見込み。選手もこの人事を受け、気持ちを引き締め直している。広島戦で勝ち点3を奪って、代表ウィークによる中断に入りたいところだ。

【マイナス材料】
 世界的に見ても、監督交代直後は浮上するチームが多いというデータが残されている。サッカーがいかにメンタルスポーツであるかということを物語っているが、あくまでもデータ。広島戦での勝利を約束してくれるものではない。

 ACLの広州恒大戦から中4日で今節を迎える。大岩新監督に与えられた準備期間は、4日間だけ。石井前監督の戦術、メンバーを踏襲して戦うことになるだろう。大岩監督の色が出るのは中断明けの試合からになる。代行監督を1試合務めたことがあるが、監督の座に就くのは今回が初めて。ドタバタの中でどこまで準備し、冷静に戦況を見極められるか。新監督の采配に注目したい。

文:totoONE編集部

https://www.soccer-king.jp/news/japan/jl/20170602/595559.html?cx_cat=page1

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