日刊鹿島アントラーズニュース
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2017年8月18日金曜日
◆鹿島に5年ぶり神様来た!全世代に“ジーコイズム”注入(サンスポ)
鹿島OBで元日本代表監督のジーコ氏(64)が17日、古巣のクラブハウスを約5年ぶりに訪問し、リーグ首位のトップチームの選手たちに2連覇を厳命した。同氏はさらに、下部組織のジュニア、ユースチームの選手も激励。勝利にこだわる“ジーコイズム”を伝授するなど、常勝軍団の礎を築いた自身の哲学をすべての世代に注入した。
64歳の“神様”が精力的に動いた。2012年9月以来、約5年ぶりに古巣のクラブハウスを訪れたジーコ氏。トップチームへのあいさつを済ませると、同じ敷地内にいたジュニア、ユースの下部組織を異例の見学。選手たちを集め、晴天の下でそれぞれ約10分の熱弁を振るった。
「このクラブは常に勝つことを求められている。相手を上回るためのものを日々の練習で身につけ、チャンスを手にするために努力をしろ!!」
ジュニア、ユース世代にとって、ジーコ氏はカシマスタジアム前に立つ銅像-の印象が強い。その“神様”が目の前にいる。あぜんとする次世代のスター候補たちに“ジーコイズム”を惜しみなく注入した。鹿島は昨年、クラブ創設25周年を迎え、計19冠を誇る。常勝軍団の礎を築いたレジェンドの“金言”に、選手らは直立不動で聞き入った。「トップチームで活躍することを願っている」。別れ際の言葉に、誰もが鳥肌を立てた。
もちろん、子供たちだけではない。リーグ首位のトップチームにも活を入れた。主将MF小笠原やGK曽ケ端らと旧交を温め、その後に約10分間訓示。小笠原は、「『首位に立つだけでなく、最終的に1位になっていないと意味がない』といわれた」。前節13日の川崎戦に1-3で敗れたチームにリーグ2連覇を厳命した。
リーグ戦は既に後半戦に突入し、19日にはホームに13位の清水を迎える。ジーコ氏からトップチームへ伝えられた勝者のメンタリティーは、さらに若い世代へと継承され、強者を育む。常勝軍団は常に“神様”の教えを胸に戦う。 (一色伸裕)
ジーコイズム
元ブラジル代表で世界的スーパースター、ジーコ氏の強いメンタリティー。同氏は、1991年に鹿島の前身で、当時アマチュアチームだった住友金属に入団。Jリーグ元年(93年)の加盟は「99.9999%不可能」といわれた茨城県の片田舎のクラブをJ初年度前期優勝に導いた。その後も「勝利に対する執着心」を植え付け、計19冠で常勝軍団と呼ばれる強豪クラブの礎を築いた。
鹿島に5年ぶり神様来た!全世代に“ジーコイズム”注入
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