日本代表に招集されて約3年が経とうとしている。植田直通(鹿島アントラーズ)のことだ。
9日に行われたEAFF E-1サッカー選手権の朝鮮民主主義人民共和国戦、植田はベンチから試合を見守った。3年間での代表キャップ数はゼロ。悔しさは募るばかりだが、23歳のDFは前を向く。
第2戦の相手は高さを兼ね備えている中国。「自分にはもってこいの相手」と話す植田はフィジカルに優れ、空中戦にも強い。186センチ・77キロの恵まれたボディを持つセンターバックの起用は十分に考えられる。
初めてA代表に招集されたのは、ハビエル・アギーレ監督時代2015年1月。植田は「時間はかかっているかもしれないけれど、その分、僕も成長している」とはっきりとした口調で語る。
「全体的にレベルアップしていると思う。試合の経験を積んで、状況の判断力も高まった。自分の強みである“強さ”もレベルが上がっているので、国際試合でもそういったところを出したい」
打点の高いヘディングシュートも武器の一つ。「攻撃も好きだし、点を取りたい気持ちもすごく強いので、そういったところも出したい」。攻守で全力を出し切る準備はできている。
「時間はかかっているけど」…約3年“出場なし”の植田直通が前を向く理由