日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年12月12日火曜日

◆浦和のR・シルバが友人の元Jリーガー来訪に笑顔 「何がなんでも5位で帰りたい」(FOOTBALL ZONE)




アル・アインの元鹿島FWカイオが、クラブW杯参戦中の浦和を激励

 浦和レッズのFWラファエル・シルバのもとに、心強い友人が駆けつけてエールを送った。FIFAクラブワールドカップ初戦で開催国アルジャジーラ(UAE)に敗れた浦和は、5位決定戦が開催されるアル・アインに移動して調整したが、元鹿島アントラーズのブラジル人FWカイオ(アル・アイン)が激励に駆けつけ、シルバとトレーニング後に談笑。「元気な笑顔も見られたし、安心しました」と、心の癒しになったと語った。
 
 シルバはアルジャジーラ戦にフル出場したがノーゴールに終わり、チームも0-1で敗れた。AFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝のアル・ヒラル(サウジアラビア)戦では、ホーム&アウェーでともにゴールを挙げたシルバは相手守備陣に警戒され、思うようにゴール前へと入り込めなかった。悔しい敗戦を味わった翌日、以前から日本でブラジル人同士として交流を持っていた友人の来訪に、笑顔を浮かべた。
 
「一緒にプレーしたことはなくて、対戦したことしかないけど、日本で同じブラジル人ということで仲良くさせてもらっていたんです。日本でJリーグで対戦した時に彼と話をして、そこから友だちになりました。今でもSNSで話をしています。調子はどうとか、ここの生活はどんな感じとか。向こうも僕に対して似たような普通の話をしました。でも、元気な笑顔も見られたし、安心しました」
 
 9日のアルジャジーラ戦後の取材エリアでは「とても悲しい気持ち」と沈痛な表情を浮かべていたストライカーだが、カイオの来訪により自然な笑顔が戻っていた。そして、12日に行われるウィダード・カサブランカ(モロッコ)との5位決定戦に向けて、気持ちを新たにしている。

「プロとして最後までやるのが僕らの仕事」

「そういった難しい状況を乗り越えないといけないのが僕らですし、何がなんでも5位という状況で帰りたい。それが今の僕らの現状なので、しっかりと目標を達成するために全員でプロとして最後までやるということが、今の僕らの仕事だと思います」

 初戦で爆発しきれなかったスピードスターだが、最後にアジア王者としてのプライドを示すためにもアフリカ王者に対する勝利は譲れない。カイオからの激励を受けたシルバがゴールという結果を残すことが、浦和の名前を少しでも世界にアピールするためには必要だ。

【了】

轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

浦和のR・シルバが友人の元Jリーガー来訪に笑顔 「何がなんでも5位で帰りたい」

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