日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年12月10日日曜日

◆「日本チーム、ええやん」 世界へ“URAWA”のアピールに燃える柏木、中盤の相棒も示唆(FOOTBALL ZONE)




柏木がアルジャジーラ戦へ意気込み、中盤で矢島起用か「慎也が前に絡むことが大事」

 浦和レッズのMF柏木陽介は、9日(現地時間20時30分/日本時間10日1時30分)に行われるFIFAクラブワールドカップ(W杯)準々決勝、開催国代表アルジャジーラ(UAE)とのゲームを翌日に控えたトレーニングを終えると、「日本のチーム、ええやんと思ってもらえるように戦う」と意気込んだ。そして、中盤のパートナーとしてMF矢島慎也が起用される可能性を示唆している。
 
 この日のトレーニングを前に、試合会場であるザイード・スポーツ・シティスタジアムのピッチも確認したという司令塔は「芝はとても良い」と好感触を得たことを話した。対戦相手のアルジャジーラが大会初戦でオークランド・シティ(ニュージーランド)を1-0で破った試合に加え、他のゲームもスカウティング映像として確認したという柏木は、必勝を宣言している。
 
「スカウティングの映像は当然、相手の良いところをピックアップするので強く見えるというのはありますけど、この前の試合(オークランド戦)を見ても正直、勝たないといけない相手だとは思います。引いてくるのか前から来るのか、相手をよく見ながら、試合の中で判断したいとは思いますけど、しっかりボールを持って前線のコンビネーションを生かしたい」
 
 
 そうしたなかで、攻撃のポイントを話した柏木は、リーグ最終節となった2日の横浜F・マリノス戦に続いて矢島と中盤のコンビを組むことを示唆している。
 
「この前(マリノス戦)は(興梠)慎三の得点王をなんとかという思いもあったけど、明日は点を取るためのボールの動かし方というのは心掛けないといけない。オレと(矢島)慎也が前に絡むことが大事だし、高い位置でボールを持った時に、前の選手が見えても無理なら攻撃をやり直すことも必要だと思う。しっかりと、メリハリのある攻撃を心掛けたい」

「日本のサッカーは良いものだと発信したい」

 柏木と矢島が共演したマリノス戦では、最終ラインから互いにボールを受けつつ、攻撃を操った。柏木が話したように興梠に対する強引なラストパスからカウンターを受ける場面は散見されたが、攻撃に関する創造性を重視するならばこのコンビの起用が最もボールが動く。堀孝史監督は、アルジャジーラに対してボールポゼッションで大きく上回ったオークランドのような立場を想定しているのかもしれない。
 
 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)を制してアジア王者に輝いたことで出場権を得ただけに「そのプライドは持って戦いたい」と柏木。そして同時に、世界に向けて浦和のサッカーをアピールするという意味もあると力を込める。
 
「初戦を勝たないと何も始まらないので、明日はガチガチのゲームになるかもしれない。でも、もちろん勝利を求めるうえで、日本のサッカーは良いものだと発信したい気持ちは強い。それこそ、『日本のチーム、ええやん』と思ってもらえるように戦いたい」
 
 日本開催でないクラブワールドカップにJリーグ勢が出場するのは今回が初。昨年は鹿島アントラーズが開催国枠で出場して準優勝の成績を残したが、ホームの環境下でない国際大会で浦和の真価が問われる形だが、柏木は正面から向き合うつもりだ。
 
【了】
 
轡田哲朗●文 text by Tetsuro Kutsuwada
 
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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