日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年12月10日日曜日

◆レアル守護神が滲ませる“鹿島の教訓” クラブW杯連覇へ「簡単でないと知っている」(FOOTBALL ZONE)




大会優勝の大本命レアル GKナバスが前回大会からの1年を総括「いつでも忘れない」

 欧州王者レアル・マドリードは、UAEで行われているFIFAクラブワールドカップ(W杯)で史上初の大会連覇を目指す。スペインの“白い巨人”が誇る守護神、コスタリカ代表GKケイラー・ナバスは、前回大会決勝で激突した鹿島アントラーズに延長戦まで追い込まれた“教訓”を胸に戦うという。FIFA公式サイトが報じている。
 
 昨季、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)で史上初の連覇を達成したレアルは、今回のクラブ世界一決定戦でも大本命と目されている。
 
「素晴らしい12カ月だった。いつでも忘れない。どのクラブもいずれかタフな時期やシーズンを乗り越えないといけない。我々の苦境は今季序盤にやってきた。タレント、献身性、自信というものはコーチングスタッフとチーム全体に存在し得る。チーム全員で前進し、タイトルへの原動力としているんだ」
 
 こう語ったのは、正GKナバスだ。
 
 前回大会でクラブ世界一に輝き、今年6月にはリーガとCLの二冠を達成したが、今季リーグ戦は苦しみの序盤を過ごした。13日に行われるクラブW杯準決勝では、アジア王者の浦和レッズと開催国王者アルジャジーラ(UAE)の勝者と対戦するが、百戦錬磨の守護神に楽観論は存在しない。

「全ての試合を真剣に受け止めなければ…」

「自分たちに本当に不利になる試合や、想定通りにプランが運ばない試合はたくさん存在する。我々は自信や信念を失ったりしない。お互いを信じる。我々は(前回大会で)鹿島を最終的に倒せるか分からなかったが、みんな確信を持っていた。全員逆転できると信じて全力を出したんだ」
 
 たとえ“銀河系軍団”とて、苦境はどこで待ち受けているか分からない。
 
 昨年12月18日に横浜国際総合競技場で行われた鹿島アントラーズとの決勝戦、元フランス代表FWカリム・ベンゼマの先制点でリードするも、日本代表MF柴崎岳(現ヘタフェ)に衝撃の2ゴールを決められ、逆に1-2とビハインドを背負った。その後、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドのハットトリックで延長戦の末に4-2と勝利を飾ったものの、初出場の鹿島に追い詰められた“苦い経験”がある。
 
「人々はクラブW杯は余裕な大会だと考えているが、そうではない。強いとは思えないような様々なリーグからチームがやってくる。だが、彼らが良いプレーをしないとか、我々を苦しめないということを意味するわけではない。我々はそれに完全に気づいているし、簡単ではないと知っている。だからこそ、全ての試合を真剣に受け止めなければいけない」
 
 最強リーグの王者であることは、勝利を確約するわけではない。柴崎の衝撃ゴールで追い込まれた鹿島との死闘を教訓とした守護神は、全ての試合に全身全霊で臨む。
 
【了】
 
フットボールゾーンウェブ編集部●文 text by Football ZONE web
 
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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