
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年6月5日火曜日
◆大迫勇也のターニングポイントは「日本一悪い“砂場”ピッチ」トラップ&パス磨く(報知)

選手の転換点を随時掲載で紹介する「ターニングポイント」。第3回はW杯2大会連続出場のFW大迫勇也(28)=ブレーメン=。不動のエースのプレーの礎は、鹿児島城西高の“砂場”と呼ばれるグラウンドで築かれた。
「あそこでの練習があるから今の僕がある」。大迫が言い切る“原点”は鹿児島城西高のサッカー部グラウンドだ。通称“砂場”。芝はなくデコボコのピッチには所々ヒビが入り、さながら砂漠のようだ。小久保悟監督(50)いわく「日本一悪いピッチ」。水はけも最悪で、雨天時は「まるで田んぼ」のようになる。
07年のU―17W杯はアジア予選で主力を担ったにもかかわらず、本戦メンバーから落選した。ショックで生気を失い、言葉数が減り、プレーでも精彩を欠いた。「彼のサッカー人生の中で最大の不調だった」。毎日交換するサッカーノートで「このままでは、ただの選手で終わるぞ」と叱咤(しった)した。それまでは独り善がりなプレーが目立ったが「チームを勝たせたい」と奮い立った。場所によって弾み方が違うピッチでトラップやパスに磨きをかけ、周囲を生かすすべを覚えた。迎えた3年の全国高校サッカー選手権で前人未到の10得点10アシストを決め準優勝。準々決勝では2得点された滝川二高の主将が「大迫、半端ないって!」と号泣した。“半端ない男”と名をはせて強豪・鹿島に入団。その後は海を渡り、日本のエースに上り詰めた。
その“砂場”は19年夏にも工場の建設が着工される。練習場は場所を移し、人工芝に生まれ変わる。指揮官は「あの時に前線で(ボールを)収めて周りを使うプレーを覚えたからこそ今の彼がいる」と話しつつ「そろそろ昔みたいに思い切りターンして、強引にいってもいいんじゃないかな」と言う。
“砂場”で極めたのは代名詞のポストプレーだけではない。ぬかるむピッチでもブレないターン。足場が悪い中でも軸足を接地することを意識し、シュート力を高めた。午後8時発の最終バスを無視し、納得いくまでシュート練習を繰り返した姿。あきれながら自家用車で迎えに来た祖母や両親の姿が、今も指揮官の目に焼き付いている。「ロシアで対戦する相手は強引に突破する彼の姿を知らない。封印している自分を、今こそ解放してみても面白いんじゃないかな」。プレーの選択肢が増えれば、対峙(たいじ)する相手にも迷いが生じる。原点がなくなっても培った技術は決して消えない。(田中 雄己)

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大迫勇也のターニングポイントは「日本一悪い“砂場”ピッチ」トラップ&パス磨く

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