
日刊鹿島アントラーズニュース
Ads by Google
2018年6月8日金曜日
◆三竿は傷つかず「行って良かった。次は僕が中心」(ニッカン)

|
<選ばれし者 敗れざる者(3)>
ほんの少し、強がりかもしれない。でも、今の自分を素直に受け止めたからなのかもしれない。何よりも鹿島に戻ったからだろう。
日本代表に落選した翌日から、MF三竿健斗(22)は鹿島アントラーズの練習に参加した。発表から17時間余り。それでも、前向きに過ごした。
「(23人は)何となく雰囲気で、自分でも『微妙だな』と思っていたので、どっちになっても大丈夫だった。選ばれたら、出られるように頑張ればいいと思っていたし、落ちても次に向かってまた頑張ればいいと。どっちにしろ、頑張るしかなかったですから」
実際、選ばれた昌子と植田のチームメート2人をすぐに祝福した。「自分の気持ちの整理がついてからですが、割とすぐでした」。
取材中、通りがかったFW金崎が、三竿が囲まれる姿を見て、冗談めかして言った。「なんでみんなさぁ、傷口を掘るような…」。
すかさず、三竿が笑いながら応えた。「夢生くん、傷ついてないよ…オレ」。
すると、金崎が返す。「ごめん、オレは(三竿が落ちて)傷ついたからさ」。
これに「ありがとう」と答えた三竿は言う。「鹿島のみんなからは『おかえり~』が多かったです。『みんなに早く会いたくて、帰ってきた』と言いました。やっぱり、このチームのみんなは優しいし、すごく居心地がいい。今日から練習できて僕も幸せですね」。
ロシア大会への意識が初めて植え付けられたのは4年前の7月、高3の夏だった。足首をけがして松葉づえ姿で、所属先の東京Vユースの練習を見学していた。すると、隣にいた育成GKコーチの土肥洋一氏の言葉が聞こえた。「次のワールドカップはお前が目指すんだぞ」。
最初に思ったのは「22歳か」。まだ早いと思った。「4年後、どこでプレーして、どういう選手になっているかも分からなくて」。
実際、この4年間は多くの挫折を味わった。東京Vから鹿島に移った初年度の16年は、わずか4試合で計30分の出場。前年の39試合から激減した。17年の途中からやっと試合に出始めた。ただ、その年の最終節で川崎Fに逆転優勝をさらわれてピッチ上で号泣した。
そうした挫折は常だった。そこにあらがう姿も、いつも通りだった。「すごく悔しい思いをすればするほど、自分は大きくなれている」。落選直後にツイッターに記した「これで僕はさらに強くなれると思います」との思いは、また新たな闘いへの決意表明だった。
代表合宿ではサブ組からも外れ、主力組に入ったのはガーナ戦の前日練習の2本目だけ。抜てきし、ベルギー遠征で2試合とも起用したハリルホジッチ前監督だったら…という思いが周囲にはある。ただ、本人に後ろ向きな言葉はなかった。「インターセプトが出て攻撃の第1歩になれた。合宿中も代表選手の中で普通に発揮できた。自分の良さを再確認できたのが一番大きいです。本当に、行って良かったと思います」。
持ち帰った収穫と課題。その感覚を失わないうちにプレーしたい。試合をしたい。だから、バックアップで帯同することよりも、鹿島に残る道を選んだ。
「4年後に選ばれたい気持ちがもっと強くなった。次はもっともっとW杯が現実味を帯びる。たくさんいろんな経験をして、次は僕が中心となってやると思う。また頑張るしかない」【今村健人】
◆三竿健斗(みさお・けんと)1996年(平8)4月16日、東京都武蔵野市生まれ。横川武蔵野FCジュニアでサッカーを始め、東京ヴェルディの下部組織で育つ。15年にトップ昇格し、J2で39試合出場。16年に鹿島へ完全移籍。J1通算41試合1得点。U-17から年代別代表。兄は同じ誕生日で5歳上の鹿島DF雄斗。181センチ、73キロ。血液型B。
三竿は傷つかず「行って良かった。次は僕が中心」

Ads by Google
日刊鹿島
- 12
◆鹿島 左利きの鳥栖DF金太鉉を獲得 待望のセンターバック補強(スポニチ)2024-12-29
- 28
◆【鹿島が6戦、首位。光った鬼木采配と次なる課題とは】(サッカー批評)2025-03-18
- 41
◆ホーム無敗のカシマで感じる「後半の圧力」 欧州との文化の違いは(朝日新聞)2025-03-17
- 46
◆J1鹿島、名古屋と引き分け 堅守に苦戦し得点奪えず(茨城新聞)2024-11-09
- 47
◆明治安田J1 首位鹿島、神戸下す 堅守で逃げ切る(茨城新聞)2025-03-29
- 60
◆鹿島 史上4クラブ目のホーム年間無敗!鈴木優磨が今季15点目(スポニチ)2024-12-08
- 95
◆明治安田J1 鹿島4発完勝 新潟に4-0(茨城新聞)2024-10-05
- 97
◆明治安田J1第37節 鹿島快勝 C大阪に2-0(茨城新聞)2024-11-30
- 99
★2024年12月の記事まとめ(日刊鹿島アントラーズニュース)2024-12-04
過去の記事
- ► 2024 (1133)
- ► 2023 (1261)
- ► 2022 (1152)
- ► 2021 (1136)
- ► 2020 (1404)
- ► 2019 (2168)
- ▼ 2018 (2557)
- ► 2017 (2892)
- ► 2016 (2193)
- ► 2015 (1859)
- ► 2014 (2464)