
日刊鹿島アントラーズニュース
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2019年4月9日火曜日
◆内田篤人が“還元する闘将”に変貌。 プレーだけでなくスタジアム改善も。(Number)

鹿島アントラーズ どこでもドラえもんマスコットキーチェーン/ストラップ・キーホルダー
Jリーグ開幕からある程度の時間が経って慣れてしまったかもしれないが、今季の内田篤人は、今までからは想像もつかない変化を見せている。
小笠原満男のあとを継ぎ、鹿島アントラーズの主将に就任した。拙著『内田篤人悲痛と希望の3144日』の取材時に話していたことだが、就任を幼馴染である妻に知らせると「えー? 大丈夫? やったことあるの?」と驚かれたそうだから、キャプテンという立場にどれだけ縁がなかったかわかる。
ただ実際、主将になってみると言動が変わってきた。遡ればシャルケに移籍する前、鹿島で過ごしていた頃はあまり多くを語らない時期があった。おそらくそれは鹿島のチームカラーと若さゆえだったのだろう。
2010年にシャルケに入団して以降は、取材現場では最も頼りになる選手のひとり、つまりコメントの“取れ高”が多い選手となった。欧州で結果をだしている選手の1人として、説得力のある話を繰り出すようになった。
マスコミ対応がより積極的に。
今季、内田のマスコミ対応はいっそう積極的になっている。話す内容も、チーム全体に言及するなど立場を反映するものが増えた。また、外側から見る私たちにもわかるレベルで、チームに見せる態度が大きく変わっている。
若手が多いチームに目を配り、サポーターとの関係に心を砕く。時には試合後、サポーターと口論寸前のコミュニケーションをとり、プレーでは額から血を流すほどファイトする。かつては貴公子然としていた内田が、闘将に変貌しているのだ。
ただそうした変化は、内田がキャプテンになったからというよりも、クラブへの強い思いが表面に出ているだけだと筆者は思っている。闘将のような振る舞いこそがキャプテンシーだと思っているわけでもなく、安西幸輝ら後輩にうるさく言うことが先輩のあり方だと考えているわけではない。
内田が意識しているのは、欧州での経験をどう鹿島に還元するかだ。それは勝負へのメンタリティや戦い方から、クラブ全体のあり方にも及ぶ。それらを内田がプレーヤーとして必死に伝えようした結果が、今の姿なのだと思う。それこそ内田が今なさねばならないと思っていることであり、鹿島が内田に求めることでもあるはずだ。
欧州での経験を鹿島に還元する。
鹿島の鈴木満強化部長は内田の復帰について、戦力としてチームの力になることを前提にした上で、欧州トップレベルでの経験をクラブに還元することも求めた。かつての小笠原満男や中田浩二と同じ役割だ。
だが内田には、2人を上回る実績と、長い時間を欧州で暮らしたという経験がある。還元できるものを測ることはナンセンスかもしれないが、その質は鹿島というクラブにとって大きな財産となるはずだ。
昨年12月、UAEで行われたクラブW杯終盤、鈴木強化部長と内田は面談の機会を持った。鹿島に復帰しての1シーズン目を終えて、内田が何を感じているかのヒアリングを行ったのだ。
ヨーロッパと比べて日本、鹿島はどうか、今あらためてどう感じているのかを聞くなかで、「さまざまなアドバイスというか、意見をくれました」と鈴木は話している。
還元と、選手としての情熱の両立。
内田はその面談の一端をこう明かす。
「満さんに聞かれた時、スタジアムの動線なんかの話をしたんだよね。ドイツだと試合後必ず、VIPラウンジを通らないと帰れないようになってたりする。そこで地元のスポンサーと話をしたりする。そういうの、大事なんじゃないかなって」
クラブにもよるが、欧州のサッカースタジアムのVIPラウンジは思っているよりもカジュアルで、席数も多い。少し高い金額を払えば、年間パスを持っていなくても購入できることもある。金額に見合ったサービスが提供され、そのひとつが選手との接点である。
地元とのつながり、愛されるクラブというのはそういう小さな積み重ねで成り立っていることを、内田は肌で感じていた。だからこそ、帰国して1年のタイミングで強化部長に話したわけだ。
拙著『内田篤人悲痛と希望の3144日』の取材でこの話を聞いた時は、鈴木に尋ねられたから答えただけかと思っていた。しかし今季の内田のあり方を見ると、“還元”が今の彼のテーマであるように思える。
そして、もちろんそれだけではない。
以前にもまして、いち選手としての闘志は熱い。自身が好調だと感じているのにスタメンから外されたときなど、こちらが「まあ落ち着いて」と言ってしまうような激しさで悔しがることもあるのだ。
まだまだ内田はフレッシュで面白い。それが今のところの結論である。
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◆内田篤人が“還元する闘将”に変貌。 プレーだけでなくスタジアム改善も。(Number)

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