日刊鹿島アントラーズニュース

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2019年9月18日水曜日

◆「そんなのあるの?」殊勲弾の浦和FW興梠が驚きも最終的には…(ゲキサカ)






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[9.17 ACL準々決勝第2戦 浦和1-1上海上港 埼玉]

 頼りになる男だ。チームをAFCチャンピオンズリーグ(ACL)準決勝へと導くゴールを奪ったのは浦和レッズの背番号30、FW興梠慎三だった。

 第1戦のアウェー戦を2-2で終えていた浦和は、第2戦を勝利もしくは0-0、1-1の引き分けで準決勝に進出する状況だった。そして、前半39分に先制点となるゴールを奪取する。左サイドでMF関根貴大がボールをキープすると、PA内で興梠が相手選手と駆け引きを開始した。

「相手の視野から外れて相手が動いた逆に動くというのは練習から心掛けている。(クロスを)上げてくる人たちにもそれを要求している」。ファーに膨らむ素振りを見せて相手の動きを引き付け、一瞬の加速で相手の前に飛び込んで関根からボールを呼び込むと、ヘディングシュートでゴールを陥れて先制点を記録した。

 しかし、シュートが相手GKに当たり、クロスバーに弾かれ、再び相手GKに当たってゴールインしたこともあり、AFCの公式サイト上ではオウンゴールと表記されてしまう。試合後の取材エリアで、それを伝え聞いた興梠は「オウンゴールなの!? そんなのあるの!?」と驚きを隠せなかったものの、公式記録にはしっかりと興梠の名が記されており、自身が持つACL日本人最多得点記録を「25」に更新した。

 後半15分に同点に追い付かれながらも、勝ち越しを許さずに1-1のドロー決着。2試合合計3-3、アウェーゴール数で上回って準決勝進出を決めた。「勝ちたかったけど、アウェーで2-2で引き分けたアドバンテージがこの結果につながった」と答える一方で、「内容的にも勝てたと思うので、勝ち切る力をもっとつけないといけない」と反省も口にしている。

 準決勝の相手は鹿島対広州恒大の勝者となる。鹿島とはルヴァン杯の準々決勝で敗れていることもあり、「個人的には鹿島とやりたい。ルヴァンでも負けているので、リベンジを果たしたい」と古巣との対戦を熱望した。

(取材・文 折戸岳彦)


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