フットボール批評 2020年 07月号 [雑誌]
先月28日から全体トレーニングを再開している鹿島アントラーズ。4日の練習後、DF杉岡大暉がオンラインで取材に応じ、ケガの状況やリーグ再開に向けた意気込みを語った。
準備期間でアピール
全体練習を再開してから1週間が経ち、杉岡は「対人練習は久しぶりだったので、そういうところの慣れはまだまだ。段々よくなっているけど、反応の鈍さはある」と万全ではないことを認めつつも、「みんなでハードなトレーニングができているので、コンディションは徐々に上がってきている」と充実感をにじませる。
今季、湘南ベルマーレから完全移籍で加入したが、右足ハムストリングの負傷により開幕直後はベンチ外。そして新型コロナウイルスの影響でリーグが中断し、公式戦デビューはお預けとなっている。「移籍してきて、いろいろなストレスもかかっていたのかもしれない」と杉岡。リーグ再開後に向けて「またケガをしない体づくりをしていきたい。この準備期間でゲーム形式の練習も多くあるので、その中で自分を知ってもらうことが必要」とアピールを誓う。
J1は7月4日に再開することが決まったが、先日、名古屋グランパスのFW金崎夢生が新型コロナウイルスに感染し、プロ野球・読売ジャイアンツの選手2名の感染も判明するなど、予断を許さない状況が続いている。それでも杉岡は「チームとしても、個人としても対策はできている。周りは関係なく、自分たちはかからないようにしていきたい」と動揺はない様子。「日頃のケアが最大の予防だと思う。過密日程でこそチーム全員の力が必要になるので、自分も力になれるようにしっかり準備していきたい」と意気込みを語った。