【ふるさと納税】☆鹿島アントラーズ練習場で使用の芝生 50平方メートル
公式戦6連敗中の鹿島アントラーズのザーゴ監督が17日、オンラインで取材に応じた。明日18日の横浜F・マリノス戦を前に、ゴールと勝利に見放されている現状を打破すべく「選手の組み合わせを探った」という。
特別な対策をしたわけではない
公式戦6連敗は厳しい結果だ。新監督の下で新しいスタイルで戦う選手たちからは成長や向上を実感する声も聞こえてくるが、一歩一歩、着実に歩むことが許されないのが鹿島アントラーズというチームだろう。『常勝』の称号をいただくJ屈指の強豪が、これだけ勝利から見放されれば、急ぎ結果を求められるのも当然かもしれない。
そんな状況の中、鹿島は明日、ホームに昨季のJ1王者、横浜F・マリノスを迎える。前節、FC東京に敗れているとはいえ、チーム完成度という点では、相手が勝る。どんな戦いを想定しているのか。ザーゴ監督は言った。
「(横浜FM戦に向けて)何か特別な対策をしたわけではない。自分たちのサッカーをやり続けることが大事だ。唯一、足りないのはそれを勝利に結びつける部分だが、チームが毎節、成長しているのはデータにも表れている。だから選手たちには自信を失う必要ないし、やり続けることが重要という話をしている。こういう状況の時のこそ、われわれは冷静に、より良い判断をしていきたいと思っている」
現役時代も指導者の道に進んでからも「これだけ得点できず、勝利をあげられない状況は味わったことがない」と話しながらも、結果を出すために継続することが重要だと、これまで通り強調した。あくまで信じる道を進んでいく。
ただし、指揮官はチームが進む道そのものは変えないにしても、歩みのスピードを速める必要性を認識していた。適材適所の選手起用や組み合わせについて、今週のトレーニングで模索したという。エヴェラウドを練習で左サイドハーフに起用したことや攻撃陣の起用法について聞かれた際に、こう答えている。
「エヴェラウド自身は、昨年のブラジル選手権で半分くらいは左サイドハーフというポジションでやっていたので、未経験ではない。いまチームは結果が出ていないので、選手の組み合わせをチョイスをしながら、より結果につなげられる形を決めていきたい」
「結果が出ていないので、色んなことを模索しなくてはいけない。先発メンバーだったり、途中出場の選手だったり、そういう部分での組み合わせを探している。選手たちにも、どのポジションがいいのかを聞き、できるだけやりやすい場所を探った。ここまでチャンスを多く作り、シュートも打ったが、クロスバーだったり、ポストだったり、不運も重なっているが、この状況はみんなで打開するしかない。結果に結びつくようにしていく」
J1王者との対戦を前に、最適解を求めた。その結果は吉と出るかーー。明日は再開後、初めてホームのカシマスタジアムにサポーターを迎える。
「選手はプロとして、お客さんがいる前でプレーするのが最大の喜び。そのお客さんを満足させて帰っていただくのが最大の仕事だと思う。今回、サポーターと久しぶりに再開できることは非常に喜ばしい。
運営側が感染予防の対策を施し、お客さんを入れる判断をした。いまチームが必要としているのは応援だが、サポーターの方々もルールがあるので大声は出さずに、制限された中だが、チームを支えてほしい。力強さをもたらしてもらえればと思う。サポーターの方々と再会することによって選手も心強くなり、いい結果が得られるのではないかと思っている」
「集中し、落ち着いてやることが勝利への近道だと思う」
果たしてザーゴ監督は最適解を得たのか。その答えは明日、J1王者を迎えるカシマスタジアムで、出る。