前半に2点を先行される苦しい展開
[J1リーグ31節]横浜2-3鹿島/11月3日(火)/日産スタジアム
鹿島アントラーズは11月3日にアウェーで横浜F・マリノスと対戦し、3-2で勝利。勝負を決めたのは途中出場の遠藤康だった。
試合は前半に2点を先行される苦しい展開。それでも39分に上田綺世のゴールで1点を返して迎えた後半は、昨季王者を圧倒。分厚い攻撃で敵陣での攻めを繰り返すと、78分。エヴェラウドの強烈ミドルでついに同点に追いつく。
そしてこの日一番のハイライトが、同点から6分後の84分。伊藤翔の柔らかいクロスに遠藤康がペナルティエリア手前から力みのないボレーシュートで、鮮やかにゴールネットを揺らした。
32歳が奪った今季初ゴールは決勝点となり、鹿島は0-2から見事な逆転勝利を収めた。
試合後、勝利の立役者は「翔からいいボールが来た」とアシストの伊藤に賛辞を送りつつ、「フリーだったので当てることを意識して決めた」とゴールの裏側を吐露。
さらに続けて「ピッチに入ったとき、たくさんの鹿島のサポーターが来てくれていてとても嬉しかったし、そういう力が逆転のゴールになったのかな」とアウェーの地に詰めかけたファンに向けても感謝の言葉を送った。
そして最後は、大一番となる次戦の首位川崎フロンターレ戦に向け、「絶対勝ちたいし、今日のようなサッカーをしていては負ける。試合間隔が空いて練習する時間があるので、そこで修正してもっといいサッカーをしたい」力強く締めくくった。
常勝軍団一筋14年目のベテランの存在は、勝負の11月に入りしびれる試合が続くなかで、大きな力になるはずだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部