[11.4 J2第31節 徳島3-1磐田 鳴門大塚]
J2リーグは4日、第31節を各地で行い、首位の徳島ヴォルティスがジュビロ磐田を3-1で破った。鹿島から期限付き移籍中のFW垣田裕暉が今季通算12ゴールとする2得点を挙げ、首位をキープした。
前節では群馬を相手に劇的な逆転勝ち(○3-2)を収め、首位に返り咲いた徳島。ミッドウィークの今節では、MF遠藤保仁の加入後6試合負けなしが続いている磐田をホームに迎えた。磐田は前節で首位に立っていた福岡を2-1で破っており、2試合連続での対首位チーム。徳島は前節から先発3人、磐田は5人を入れ替えて中2日での連戦に臨んだ。
試合は前半から大きく動いた。まずは前半14分、徳島はMF藤田征也のパスカットから攻撃をスタートし、ワンタッチパスでMF渡井理己が前へ。相手DFと駆け引きしながらCBとSBの間を突くスルーパスを送ると、絶妙なタイミングで飛び出した垣田が冷静にGKをかわしてゴールに流し込み、先制点を奪った。
磐田も前半16分、DF伊藤洋輝の果敢なミドルシュートでCKを獲得し、そこからスコアを動かした。G大阪から電撃加入を果たした遠藤がキッカーを務め、空中でスライスするインスイングのボールを蹴り込むと、フリーになっていた伊藤が高い打点からヘディングシュート。このボールが相手に当たってゴールマウスに吸い込まれた。
それでも徳島の主導権は変わらない。前半18分、カウンターから左サイドを攻め上がったFW西谷和希のシュートはGK八田直樹の好セーブに遭ったが、21分にMF岩尾憲のロングフィードから勝ち越し点。右サイドの裏に走った藤田がゴール前にクロスを送ると、ニアで垣田がつぶれ、ファーの西谷が相手DFをうまくかわして左足で流し込んだ。
2-1のまま迎えた後半開始時、徳島は連戦を見据えてか、DF内田航平と藤田に代わってDF石井秀典とFW岸本武流を早くも投入。すると22分、MF小西雄大と岩尾が絡んでサイドを広く使った攻撃から岸本が右サイドを打開すると、アーリークロスに垣田がダイビングヘッドで合わせ、リードを2点に広げた。
苦しくなった磐田は遠藤のセットプレーでゴールに迫る場面もつくるが、GK上福元直人のビッグセーブにも阻まれて反撃の1点が遠い。35分にはセットプレーからまたも垣田にネットを揺らされ、オフサイドで命拾いしたものの、劣勢は明らかだった。試合はそのままタイムアップ。7試合ぶりの黒星となった磐田は残り11試合でJ1昇格圏との勝ち点差が18に広がり、今季のJ1復帰は苦しい状況となった。
◆FW垣田2発! 徳島が“中2日”連勝で首位キープ、磐田は首位連破ならずMF遠藤加入後初黒星(ゲキサカ)