
日刊鹿島アントラーズニュース
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2021年8月30日月曜日
◆鹿島アントラーズが自信を取り戻した証とは? 横浜F・マリノスを撃破、的中した「自分たちの一番の狙い」【コラム】(フットボールチャンネル)

明治安田生命J1リーグ、横浜F・マリノス対鹿島アントラーズが28日に行われ、0-2でアントラーズが勝利した。序盤戦でつまずいたアントラーズは監督解任という苦しい決断も下したが、ここにきて順位を上げてきた。マリノスに3か月半ぶりとなる黒星をつけ、自信を取り戻したと言っていいのではないだろうか。(取材・文:元川悦子)
横浜FMは「一発のミスで狂ってしまった」
「焦れないことを意識しながら回して、相手がズレたところを突いていくことを狙っていましたけど、軽い失点をしてしまった。それで相手にブロックを作られた。鹿島に先制点を取られるとなかなか難しいものがある。一発のミスで狂ってしまったかなと……」
2019年のJリーグMVPに輝いた仲川輝人は、こう嘆いた。8月28日のJ1上位対決で2位の横浜F・マリノスは鹿島アントラーズに対して0-2の不覚を喫してしまった。彼らにとっては26日のサガン鳥栖戦で4ゴールを奪って圧勝し、首位・川崎フロンターレに勝ち点1差まで肉薄して迎えた大一番。是が非でも連勝を5に伸ばしたかったが、常勝軍団という高い壁に阻まれる格好になってしまった。
「ゲームの方はマリノスさんがボールを持ち、我々が早く攻めるのを狙うという形になった。自分たちの一番の狙いである『速く攻める』というところから、前半のうちに素晴らしい形で2点取ることができた。それが大きかった」
相馬直樹監督も評した通り、鹿島の電光石火の2ゴールは相手ペースを完全にかき乱した。その火付け役となったのが、今季チーム最多得点の19歳・荒木遼太郎だ。
上田綺世が入ったことで起きた変化
始まりは前半15分の沖悠哉のFKだった。ロングフィードを右サイドに流れていた上田綺世が競った瞬間、マリノスの和田拓也と畠中槙之輔が重なり、ボールが後ろにこぼれた。これを土居聖真が拾い、浮き球のクロスを供給。これに反応したのが背番号13だ。彼は巧みに頭で合わせてゴール。プロ初のヘディング弾をお見舞いしたのである。
「聖真君にボールが入った状況で2対2になった。最初は相手の前で先に触ろうかなと思ったんですけど、ちょっと厳しいなってことで、ファーサイドに逃げたら浮き球でボール出してくれたんで、あとは合わせるだけでした。ゴールの滞空時間は動画で見るよりも長く感じたけど、うまく決めれてよかったです」
今季9点目を挙げた荒木はしてやったりの表情を浮かべた。
これで「10代・2ケタ得点」に王手をかけた。柳沢敦、興梠慎三ら偉大な先輩たちから13番を引き継いだ若武者には、彼らに肩を並べ、それを越えていくだけの素養があると言っていい。
「綺世君がFWに入ってから、綺世君につられる選手が多くて自分が空いてくるかなと思っていて、今日もちょうどよく点を決められた」と、本人は相方の貢献の賜物だと強調していた。ただ、上田の方も年下の荒木に刺激を受けているはず。それが今季8点目となる前半30分のバースデーゴールにつながったのだろう。
鹿島が自信を取り戻した証とは…
得点までの流れは、相手のクロスを三竿健斗が拾い、ディエゴ・ピトゥカがドリブルで猛然と持ち上がってスルーパス。ここに上田が鋭く反応し、畠中の背後を突いてフィニッシュに持ち込んだ。右足を振り抜く形だったが、シュートには迷いが一切、感じられなかった。
こうして2人の得点源が効率よくゴールを奪ったことで、鹿島はその後、割り切って守備に徹することができた。相馬監督は「もう少し我々の攻撃の時間を増やしたかった」と言うが、2点のビハインドを背負ったマリノスが反撃に打って出るのは自明の理。強固なブロックを作ってそれを跳ね返し続けたのだ。
後半にマリノスが3トップ・3枚替えに踏み切り、水沼宏太、杉本健勇、エウベルという陣容になってからはサイドを攻略され、背後も狙われて苦しんだものの、鹿島の高い守備意識が失われることはなかった。犬飼智也、町田浩樹の両センターバックを軸とした最終ラインが崩れることはなかったし、ボランチのパートナーがピトゥカからレオ・シルバへと変わった三竿にしても的確なポジショニングを披露。中盤のスペースを埋め続けた。
特にボランチ陣の安定は見逃せない。東京五輪前は三竿が不振に陥り、ベンチを温める時期もあったが、中断期間を経て本調子を取り戻した印象だ。ピトゥカもJリーグに適応し、持ち前のダイナミックさと配球センスに磨きがかかってきた。レオ・シルバが入った後半19分以降はセカンドトップの位置でもプレーするなど、幅広い能力を見せつけており、多様な組み合わせで戦えるメドがついたのもプラスと言っていい。
こうした面々が躍動することで、常勝軍団らしい手堅い守備が戻ってきたのは、何よりの朗報と言っていい。東京五輪期間の7月24日のガンバ大阪戦以降、リーグ6試合でクリーンシートが4試合、それ以外の2試合も1失点という堅守を見せているのも、チーム全体が自信を取り戻した証拠ではないか。
「そのへんが整理されている」
「チーム全体の距離感がよくなってきたことが1つ大きいし、自分たちが人数揃えて守る部分は選手たちも自信をつけてきている。夏場の連戦ではありますけど、1枚はがされても次が行くというシーンを多く作れていた。そのへんが整理されているし、プラス一番後ろのゴール前のところでGK、CB、カバーに入ってきた選手含めてすごく体を張って戦ってくれたと思ってます」
このように相馬監督も大きな手ごたえをつかんだ様子だ。それだけ守備組織が機能しているからこそ、リーグ13戦無敗だったマリノスに土をつけることができた。マリノスが前回敗れたのは、5月15日の鹿島戦。まさに「マリノスキラー」ぶりを堂々と見せつけ、暫定順位を3位まで上げたのである。
今季序盤はJ2降格ゾーンに足を踏み入れかけ、ザーゴ前監督の解任という激震に見舞われた。しかし、ここにきて本来の底力が結果となって表れてきたのは紛れもない事実。大きな1勝を糧に、先へ先へと突き進んでいくしかない。
J1に関しては首位・川崎との勝ち点差が19も離れているため、逆転優勝は難しいだろう。しかし、YBCルヴァンカップや天皇杯制覇の可能性は残されている。クラブ創立30周年の記念すべきシーズンにタイトル獲得というのは常勝軍団全員の悲願。再来日したジーコ・テクニカルダイレクターもそれを強く願っているはずだ。
そのためにも、マリノス戦で見せた守備の安定感を維持しつつ、荒木と上田という重要な得点源が結果を出し続けることが肝要だ。とりわけ、荒木は2024年のパリ五輪、そしてその後の日本代表エースになっていくべき存在。ゴールという結果に貪欲こだわり続け、城彰二が持つ10代最多ゴール記録(15点)を抜き、一気に日本のトップアタッカーへと上り詰めてもらいたい。
(取材・文:元川悦子)
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