■球際の攻防が鍵に
JリーグのYBCルヴァン・カップ準々決勝第1戦は1日、各地で4試合が行われ、6年ぶり7度目の優勝を狙う鹿島は愛知・豊田スタジアムで名古屋と対戦する。キックオフは午後7時。敵地5連戦の最後に、アウェーゴールを奪って先勝したい。
鹿島は中断期間が明けてから公式戦5勝1敗と好調。攻守が充実しており、勝利した5試合は全て複数得点し、3試合は無失点に抑えている。
リーグ戦では暫定3位に浮上したが、選手たちに浮かれる様子はない。2戦連発中の上田は「僕は僕のパフォーマンスをして、チームを勝たせる準備をしたい」と引き締まった表情で話した。
相馬監督はチームの勢いを歓迎した上で、「今の流れをどう大きくしていくか。そのために細かいところ(修正点)を見直すか、多少そこに目をつむって勢いを持っていくか」と、繊細なかじ取りを行っているようだ。
名古屋は総失点数がリーグで2番目に少ない。ボランチ稲垣やセンターバック中谷を中心に、規律ある守備組織を構築する。マテウス、相馬らアタッカーも警戒が必要だ。
鹿島は今季、名古屋と1勝1敗。直近の対戦は5月に行われたJ1第21節で、シュート0本に抑えて2-0で完勝した。
激しい球際の攻防が局面を左右しそうだ。指揮官は「夏場の連戦の最中だが、エネルギーを出さなければいけない」とプレー強度の重要性を述べる。相手のアタッカーとマッチアップする常本は「自分のサイドはやらせない」と力を込めた。対人に強い右サイドバックに注目だ。