鹿島――クオリティ勝ちの三竿
[J1第35節]鹿島1-0浦和/11月7日/県立カシマサッカースタジアム
【チーム採点・寸評】
鹿島 7
立ち上がりから強度の高いプレスで浦和の出ばなをくじき、前半のリードを守り切って勝利。追加点は課題も、内容的には完勝。
【鹿島|採点・寸評】
GK
1 クォン・スンテ 6.5
シュートセーブが必要な場面はほとんどなかったが、若いセンターバックの背後で安心感をもたらした。
DF
32 常本佳吾 6
前半は汰木を完全にシャットアウトして交代に追い込んだ。後半は山中に突破を許してクロスを上げられる場面も。
MAN OF THE MATCH
DF
33 関川郁万 7
縦パスに対する前への強さを見せ、パワープレーが増えた終盤戦も強さを見せた。前向きなカットから上田に出したスルーパスは素晴らしかった。
DF
28 町田浩樹 7
高さを見せたのは関川と同様。こちらは逆にドリブルで進出して展開を作るプレーも効果的なものがあった。コンビでMOMをつけたい。
DF
2 安西幸輝 6.5
前半、J・アラーノのヘディングシュートを導いたクロスはアシストを損したと言える精度。
MF
20 三竿健斗 6.5
浦和のダブルボランチに対してボール際の強さを見せてクオリティ勝ち。順位表とこの試合の持つ意味を理解したプレーだった。
MF
21 ディエゴ・ピトゥカ 6.5
ボール奪取と攻撃への推進力の両方を兼ね備えたプレー。三竿と中央で盤石のブロックを形成した。
鹿島――指揮官は交代策で状況を改善
MF
7 ファン・アラーノ 6(88分OUT)
特に前半、浦和のストロングポイントである山中を守備に追わせた貢献度は高い。ただ、安西のクロスに合わせたヘディングは決めるべきシーンだった。
MF
17 アルトゥール・カイキ 5.5(57分OUT)
鹿島の中では唯一プレーに空回り感があった。イエローカードを受けたことも要因か、早めの交代に。
FW
8 土居聖真 6.5(72分OUT)
先制点は「これほど押し込むだけというシチュエーションもない」ものだったが、貴重な決勝点。裏抜けの上田とバランスの良い役割分担だった。
FW
18 上田綺世 6(72分OUT)
背後への動き出しで浦和の最終ラインに後ろ向きの怖さを与えて存在感があった。西川との1対1は上位チームのエースなら決めるべき場面。
途中出場
MF
11 和泉竜司 5.5(57分IN)
全体に浦和ボールの時間が長くなったタイミングでの投入で、自分の周囲に複数人いる状況には手を焼いていた。小泉に何度かサイドチェンジを蹴らせてしまった。
MF
13 荒木遼太郎 6.5(72分IN)
押し込まれる時間が長かったチームを活性化。中央でボールを引き出せる存在になることで、浦和の攻撃回数を削る効果があった。
FW
9 エヴェラウド 6(72分IN)
逃げ切りを図るタイミングで、前線で背負って受けられる存在になったことがチームを助けた。
DF
39 犬飼智也 -(88分IN)
浦和がパワープレー要員の槙野を入れてきたのに対応しての出場だった。
監督
相馬直樹 7
試合に対する適切なモチベーションの高め方が前半の優勢につながった感がある。後半は押し込まれるも、交代策は状況を改善した。
浦和――西川は1失点も2つのファインセーブ
【チーム採点・寸評】
浦和 4.5
この試合で絶対に勝利が必要なチームの振る舞いには見えなかった。強度を上げてきた相手と渡り合うボール際の戦いができず、パスワークで外しきることもできなかった。
DF
8 西 大伍 5(87分OUT)
ベンチの指示に応じてインサイドを取れることは戦術に幅を与えるが、流れの悪いチームと共に埋没した。
浦和――ゴールへ向かう姿勢を見せた槙野
途中出場
FW
30 興梠慎三 6(72分IN)
前節に続く途中出場。ボール際で負けないキープ、ラストプレーのヘディングも復調を感じさせた。
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
◆【J1採点&寸評】鹿島1-0浦和|関川&町田のコンビは出色の出来。ユンカーはまるで犠牲者のように…(サッカーダイジェスト)