1月21日に埼玉スタジアム2○○2で行われるキリンチャレンジカップ・ウズベキスタン戦の日本代表メンバーが発表され、セレッソ大阪DF瀬古歩夢が初選出を果たした。これで、今夏開催された東京五輪本大会メンバー22名の内、A代表入りは実に(オーバーエイジ3選手含めて)19人目となった。
今年の6月22日、東京五輪に臨む18人のメンバーが発表された。そこに瀬古の名前はなくバックアップメンバーとして帯同することになったが、枠が22人に拡大されたために本大会メンバー入りを果たした。同じくバックアップから昇格したFW林大地(シントトロイデン)が、本大会で先発の座をつかみ取ったように、試合に出場するチャンスはあった。しかし、全6試合の内、5試合はメンバー外となり、ベンチ入りした準決勝スペイン戦でもピッチに立つことは叶わなかった。
東京五輪では悔しさを味わった。しかし、所属するC大阪では不可欠の存在であり、五輪終了直後のJ1リーグ第23節仙台戦でいきなり90分間ピッチに立つと、第35節柏戦を除いて、その後は全試合フル出場。自チームでのアピールを続けたことで、今回のA代表初招集へとつなげた。
A代表を率いる森保一監督が東京五輪監督を兼任して活動を続けたこともあり、“両チーム”での選手の行き来はスムーズ。東京五輪本大会にはA代表の常連となっていたDF中山雄太(ズウォレ)、DF冨安健洋(アーセナル)、MF堂安律(PSV)、MF久保建英(マジョルカ)らが名を連ねた。そして、東京五輪終了後には大会を経験したGK谷晃生(湘南)やDF旗手怜央(川崎F)、MF三笘薫(ロイヤル・ユニオン・サンジロワーズ)がA代表に初招集されてきた。
森保監督は以前の会見で「1チーム2カテゴリーで活動できていたことで、心配なく招集できることにつながっている。一緒に活動してきているので問題ないし、心配もしていない」と強調。そして今回の瀬古の初招集で、東京五輪本大会メンバー22名の内、19名がA代表招集歴を持つことに。残る林、DF町田浩樹(鹿島)、GK鈴木彩艶(浦和)も自チームでの活躍を続ければ、A代表に呼ばれる日は近いのかもしれない。
(取材・文 折戸岳彦)
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