明治安田生命J1リーグの鹿島アントラーズは10日、レネ・ヴァイラー監督の就任を公式発表した。その中、かつてヴィッセル神戸を率いていたトルステン・フィンク氏がヴァイラー氏の決断を称えている。10日、スイスメディア『ブリック』が伝えた。
鹿島アントラーズはカルロス・ザーゴ体制のもと今季に臨んだものの、4月に成績不振により解任。相馬直樹氏が残り試合で指揮を執っていたが、クラブは今月5日に相馬直樹監督の退任を公式発表している。また、2018年7月から鹿島アントラーズでテクニカルディレクター(TD)を務めていたジーコ氏がクラブ関係者をはじめお世話になった人々へ別れの挨拶をすると、今月5日に帰国している。
一方、ヴァイラー氏はスイス1部のグラスホッパーやニュルンベルク、ジュピラー・プロ・リーグ(ベルギー1部)の強豪アンデルレヒトなどを率いた経験を持っており、2019/20シーズンにはエジプトの強豪アル・アハリをアフリカチャンピオンズリーグでベスト4に導いている。
そんなヴァイラー氏について、『ブリック』は今年6月に開催されたEURO2020の後、ウラジミール・ペトコビッチにかわるスイス代表監督の最終候補3名に名を連ねたものの、スイスサッカー協会は3名の中からムラト・ヤキン氏を選定。しばらく無所属状態が続いていたが、鹿島アントラーズとメジャーリーグサッカー(MLS)のクラブからオファーが届き、日本行きを決断したという。
また、2019年6月から昨年9月までヴィッセル神戸を率いていたフィンク氏は、ヴァイラー氏の決断について「(ヴァイラーは)素晴らしい選択をしたよ。日本は生活しやすい場所だし、食事も美味しい。それに(日本の)サッカーもとても優れている」とコメント。日本の環境がヴァイラー氏を成功に導く可能性があるという見解を示している。
なお、ヴァイラー氏は鹿島アントラーズの監督就任について「鹿島アントラーズで指揮を執ることを楽しみにしています。ビッグクラブとともに成功することに最善を尽くします」とクラブ公式サイトを通じてコメントを残している。
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