日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2022年5月25日水曜日

◇浦和サポーター「声出し問題」クラブに丸投げ 野々村チェアマン“大甘裁定”で違反増長か お家芸のルール違反「埼スタ怖くて行けない」の声(zakzak)






J1浦和の一部サポーターが21日の鹿島戦(埼スタ)で選手バスが入場する際、スタジアムの外で15分近く、集団での声出し応援を敢行する場面があり、サッカー関係者から問題視する声が上がっている。試合中も浦和のゴール裏では応援歌を歌い、ブーイングを飛ばす光景があった。感染症対策から現状のガイドラインではともに禁止されている。

ところが、3月に就任したばかりのJリーグの野々村芳和チェアマン(50)は、23日にNPB(日本野球機構)と行った新型コロナウイルス対策連絡会議で、「Jリーグもサポートしますが、クラブの管理能力が問われている」とクラブに丸投げ。弱腰の対応となった。

浦和の一部サポーターによるルール違反は今に始まったことではない。2014年の鳥栖戦(埼スタ)では一部サポーターが「JAPANESE ONLY」という差別的横断幕を掲げ、Jリーグ初の1試合無観客に。

Jリーグ規約の「チェアマンの権限」には、「Jリーグ所属の団体および個人に対する指導」とあり、当時の村井満チェアマン(62)は勝ち点剝奪などクラブへの厳罰の選択肢もある中、あえて「直接サポーターが影響をうける無観客試合を選択した」とした。

Jリーグ屈指の人気クラブの浦和だが、最近はホームの観客動員が伸びない。コロナ前の平均観客動員は3万5000人台だったが今季は2万人超えがやっと。他クラブのサポーターからは「コロナ禍の中、ルールを無視する浦和サポーターが多くいる埼スタには怖くて行きたくない」という声も聞く。

浦和は今季創設30年。ルール違反を続ける一部サポーターとの駆け引きはスタート当時からのお家芸。野々村チェアマンが今後も甘い対応を続ければルール違反は増長するだけだ。「クラブの管理能力」と同様にチェアマンの手腕も問われている。 (編集委員・久保武司)





Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事