「ミラクル残留」といえば、この選手のことを思い浮かべる方は多いだろう。
豊川雄太は2017-18シーズン最終節、ベルギー1部のオイペンにおいて、途中出場からハットトリック&1アシストを記録。チームを4-0の勝利に導き、逆転での1部残留に大きく貢献した。
試合後、様々な場所で起こった「ユータ」コール。まさにオイペンの英雄となった。
豊川が現在所属する京都サンガF.C.も、11月5日(土)のJ1最終節を前に16位。残留に向けて28歳のアタッカーに多くのファン・サポーターが期待しているはずだ。
Qolyは先日、そんな豊川雄太に単独インタビューを敢行!
インタビュー後編となる今回は、ベルギー移籍の理由、自らのハットトリックで成し遂げた「オイペンの奇跡」やクロード・マケレレ監督、残留争いで必要なことなどを中心に聞いた。記事ではその一部を紹介する。
(取材日:2022年10月25日)
――(前略)あの最終節のムスクロン戦(4-0)は、ハットトリックを決めてアシストも記録しました。実際、豊川選手の中ではプレーしている時どういう感覚だったのですか?
ああいう時は不思議なものですよね。あんな経験はもう二度とできないかなというふうには思っています。
何か、来たボールは全部入る気がしたんですよ。シュートは3本しかおそらく打っていないです。それで3点入りました。
ゾーンじゃないですけど、本当にそんな感じでしたね。
――チームを奇跡の残留に導いたことで、一躍ヒーローになりました。印象的な出来事はありました?
やっぱり海外特有の「結果を出したら認めてくれる」ところは凄かったです。街を歩くたびにクラクションを鳴らされたりしました。
最初僕は車がなかったので、半年くらいはずっと家とかに歩いて行ったりしていたんですよ。グラウンドまで歩いて行って帰ってきてみたいな。
だから歩いている時とかも凄かったです。頻繁にクラクションを鳴らされますし、行きつけのレストランもほとんど無料な期間がしばらく続きました(笑)。
――向こうらしいですね(笑)
本当に温かい街だったんですよね。1万8000人しかいない田舎町で、おじいちゃんおばあちゃんがすごく応援してくれていました。
日本で僕が所属したクラブと比べてもアットホーム感や温かさがすごくて。
アジア人が僕しかいなかったっていうのはあるんですけど、すごく優しかったですし、住みやすかったです。
動画では他にも、遠藤航などU-23で一緒にプレーした現日本代表選手や、契約が残っていた鹿島アントラーズからベルギーへ移籍した理由、オイペンで指導を受けった“恐怖の”マケレレ監督、さらにはJリーグ復帰の理由や残留争いで必要なことなど、たっぷり聞いているのでそちらもぜひ!(※インタビュー前編はこちら↓)
今週末、11月5日(土)が最終節となる2022シーズンの明治安田生命J1リーグ。京都サンガF.C.は残留をかけてすでに降格が決まったジュビロ磐田とのアウェイゲームに臨む。