日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年1月6日金曜日

◆鹿島アントラーズ常勝軍団復権へ。ポジション別補強状況まとめ(FOOTBALL TRIBE)






Jリーグタイトル奪還に向かう、鹿島アントラーズの精力的な選手補強が話題となっている。

2022シーズンを最終順位4位で終えた鹿島。シーズン前にはベルギーで活躍していたFW鈴木優磨が帰還。また、クラブ初の欧州監督としてレネ・ヴァイラー監督を招聘し、2016年以来となるリーグ王者を目指していた。しかし、シーズン途中にエース上田綺世(サークル・ブルッヘ)が海外へ移籍。さらに夏の成績低迷もあってか、ヴァイラー監督の電撃解任にまで至った。Jリーグ随一の常勝軍団にとっては、上位とはいえ不本意なシーズンだったと言えるだろう。

世間の注目がFIFAワールドカップカタール(カタールW杯)へと移る中、鹿島は2023シーズンに向けいち早く動き出しを見せていた。ここでは、2022年中に発表された鹿島の移籍情報に基づいて、来季の展望をポジションごとに3段階(A~C)で評価していく。


GK:評価C


ゴールキーパー(GK)に関しては、2022年内は大きな選手の動きは見られなかった。2022シーズン鹿島で最もピッチに立ったのはGKクォン・スンテだが、38歳と大ベテランになってきており、次世代の育成は急務だ。

そんな中、新たにU-18韓国代表のGKパク・ウィジョンが加入することが決定。現有戦力のGK早川友基、GK沖悠哉と同世代の実力者2人に加え、三つ巴の後継者争いに注目したい。しかし、リーグ制覇はもちろん、複数タイトルを求められる常勝軍団にとって、クォン・スンテが使えない場面でも頼れる中堅世代がいないのは不安要素と言える。


DF:評価B


まず現在のところ両サイドバックに移籍情報は出ておらず、順当に行けば昨2022シーズン同様、右はDF常本佳吾、左はDF安西幸輝が勤めることが既定路線だ。しかしバックアップに不安が残る。昨季も度々両サイドはDF広瀬陸斗が出場していたが、湘南ベルマーレにレンタル移籍していたDF杉岡大暉が完全移籍することとなり、人材が豊富とは言えない状況にある。

キーとなるのはサンフレッチェ広島から獲得したMF藤井智也の存在だ。高い位置でスピードを生かした仕掛けが魅力ではあるが、両サイドを器用にこなせることから状況に応じて1列下での起用も考えられるだろう。

一方で、最も大きな変化が見られるのは何といってもセンターバック。思えば2022シーズン開幕前、前年までの主力であったDF犬飼智也(浦和レッズ)とDF町田浩樹(ユニオン・サン=ジロワーズ)が抜けたことで最も不安視されたポジションだ。シーズン中は鹿島の支柱、MF三竿健斗が従来より1列下がってくることで安定感を保った印象だったが、その三竿が海外挑戦することがすでに決定している。

そんな中、かつての守備の要であるDF昌子源とDF植田直通の帰還が報じられた。鹿島のファン、サポーターとしては極めて微妙な心境だろう。今のところ現有戦力のDFキム・ミンテ、DF関川郁万らの移籍の話も聞こえておらず、守備面における中央の不安はかなり払拭されたと言ってい良い。


MF:評価B


鹿島の心臓とも言えるMF三竿健斗の流出の影響は、計り知れないものがある。また、2022シーズン複数のポジションでコンスタントに出場していたMF和泉竜司の名古屋グランパスへの移籍も、他選手の怪我や出場停止を考慮すると悔やまれる要素だ。

しかし退団の噂もあったMFディエゴ・ピトゥカは一部で残留が報じられ、J2の町田ゼルビアからボール奪取と高いシュート精度を誇る佐野海舟を獲得。さらに、サイドの強化としてサンフレッチェ広島からスピードスターのMF藤井智也も加え、攻守共に的確な補強を果たした。

三竿の流出により、前線と最終ラインを繋ぐ中盤に意思統一を図れる選手の不在は不安要素だ。昨年加入しチームにフィットしつつあるMF樋口雄太や、鹿島期待の若手であるMF荒木遼太郎の成長次第で、2023シーズンのチームの出来も大きく変わってくると言えるだろう。


FW:評価A


昨2022シーズンは、結果としてチーム得点王となったFW上田綺世がシーズン途中の夏に移籍。FW鈴木優磨という安定感のある存在がいながら、相方の途中離脱に攻撃の迫力は薄れてしまった。さらに年末には、2020シーズンに18ゴールを挙げたFWエヴェラウドも退団。しかし、シーズン中も不安定だったこともあり、FWの補強については早々に期限付きからの復帰も含め4名の新戦力加入が決定している。

実に6年もの間武者修行に出ていたFW垣田裕暉の帰還。加えて、2022シーズン川崎フロンターレで、FWレアンドロ・ダミアンやFW小林悠以上の得点を記録したFW知念慶も獲得と、即戦力を集めることに成功している。器用さと高い得点能力を持つ垣田と知念に、期限付き移籍から復帰のFW染野唯月と大卒ルーキーのFW師岡柊生を加え、手堅いメンバーを揃えたと言っていい。

もちろん、使うシステムや連携構築の度合いによる部分も多分にあるが、上田の穴を埋められるだけのポテンシャルを持つ選手たちなだけに、早めのフィットさえ叶えば再び恐ろしい2トップが完成することへの期待感は高い。




◆鹿島アントラーズ常勝軍団復権へ。ポジション別補強状況まとめ(FOOTBALL TRIBE)


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