日刊鹿島アントラーズニュース

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2023年5月9日火曜日

◆4連勝の鹿島、C大阪戦の勝因とMOMは!?【J1リーグ2023】(FOOTBALL TRIBE)



関川郁万


2023明治安田生命J1リーグ第12節の各試合が、5月6日、7日に開催された。今節の結果により、横浜FCに3-0で勝利したヴィッセル神戸が首位をキープ(勝ち点26)。2位には京都サンガに4-1で勝利した横浜F・マリノス(勝ち点24)、3位はガンバ大阪に1-0で勝利した名古屋グランパス(勝ち点23)となっている。

ここでは、J1第12節でセレッソ大阪相手に1-0で勝利し、リーグ戦4連勝で5位に浮上した鹿島アントラーズ(勝ち点19)に注目。試合ハイライトと勝利の要因を解析し、同試合で最も活躍した選手、マンオブザマッチ(MOM)を選出したい。


C大阪VS鹿島:試合ハイライト


J1第12節、セレッソ大阪VS鹿島アントラーズの試合は、C大阪のホーム「ヨドゴウ桜スタジアム」で行われた。両チーム共に連勝から上位陣への食い込みを狙う。試合開始から雨が降る厳しいコンディションでのゲームとなる。

立ち上がりから一気にアクセル全開の両チーム。球際での激しいぶつかりあいが続く中で、ファーストチャンスは鹿島に。前半6分、MF樋口雄太がフリーキックをゴールに直接狙うも、C大阪の壁にあたり枠外へ。C大阪もボールを鹿島陣地へ運ぶことを試みるが、雨の影響で下でのパスが通りづらく、なかなか自分たちのペースで攻撃を進めることができない。

後半開始時、雨が降り続けピッチコンディションがさらに悪化する。難しい状況で活きてくるのが飛び道具だ。後半1分にMFディエゴ・ピトゥカがゴール前30mからのミドルシュート。惜しくもゴール左上へ外れたが、局面を打開するには有効な手立てであった。

下でのパスを諦めなくてはいけない局面も増え、ロングボールの頻度が増えていく。なかなか両チームゴールまで迫ることができない。チャンスは再び鹿島。後半8分、FW垣田裕暉のスルーパスに、抜けたFW鈴木優磨がゴールへ向かう。しかしタッチのズレでシュートまで持ち込めず。

後半22分、ようやく同試合唯一の得点が生まれた。MF樋口のコーナーキックのボールを、ファーサイドで待っていたMFアルトゥール・カイキがヘディングで折り返す。折り返した先にいたDF関川郁万がゴールに押し込み先制。この日も空中戦で力を発揮し続けた関川が、攻撃でもチームへ貢献した。

C大阪は反撃を試みるも、後半26分にMF上門知樹の退場もあり、数的不利の状況となる。そのまま試合は動かず、鹿島が1-0で勝利し、4連勝を飾った。


ポイントはボールへのアプローチ強度


同試合で目立ったのは、鹿島の選手全員のボールに対するアプローチ強度の高さである。特に今節のようなピッチコンディションであれば、余計に必要とされる要素だ。C大阪の選手たちがフリーでヘディングできたシーンがなかったほどに、攻撃の選手たちも含めて強度が高かった。

前半だけを見れば、C大阪の選手たちもルーズボールに対し厳しく寄せていた。ファールも多く、肉弾戦なっているシーンも見られた。しかし後半になると、C大阪選手たちの強度が落ち、一方で鹿島選手たちの強度は落ちることがなかった。

C大阪のチャンスシーンといえば、後半17分のMF香川真司によるペナルティーエリアラインからのシュートぐらいだろう。しかし、このシーンでもMFピトゥカが確実にシュートブロックに入っており、香川のシュートが枠内を捉えていたとしても、ピトゥカがブロックしていたと思われる。結果、元日本代表の10番香川はシュートを大幅に外し、それほど同試合における鹿島選手たち全員の執着心は強かった。


MOMは関川郁万


同試合のマンオブザマッチ(MOM)にはDF関川郁万を選出する。C大阪のロングボールを跳ね返し続けたこと、そして難しいアウェイゲームを制する得点を決めたこと、この2点が選出理由だ。

ロングボールを跳ね返し続け、C大阪の攻撃陣を空から抑え込んだことは大きい。同日のようなピッチコンディションであれば、ロングボールが増えてくるのは自然なことである。そのロングボールの処理をミスすると予期せぬ事態が起こるのも怖いところである中、関川の対応は見事だった。

また、鹿島にとっては引き分けで勝ち点1を得ることが出来れば良しとする場合もありえた。その判断を覆したのが関川の決勝点だった。C大阪全選手の足が止まっているなか、関川の体だけがボールを見ていた。試合を通じて、ボールに対するリアクションが良かった証拠である。




◆4連勝の鹿島、C大阪戦の勝因とMOMは!?【J1リーグ2023】(FOOTBALL TRIBE)


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