「起訴されて有罪になると5年以上の拘禁刑となる。原則、執行猶予にはならずに実刑となる可能性が高く、重い犯罪です」
「契約内容にもよるが、犯罪などで信用を失墜させたとして損害賠償の責任が発生する場合もある」
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◆佐野海舟容疑者逮捕の不同意性交容疑は「原則執行猶予にはならずに実刑となる可能性が高い」若狭弁護士の見解(報知)
東京都内のホテルで30代女性に性的暴行をしたとして、警視庁本富士署が不同意性交容疑でサッカー日本代表MF佐野海舟容疑者(23)=ドイツ1部マインツ=と、知人の20代の男2人を逮捕していたことが17日、署への取材で分かった。署は3人の認否を明らかにしていない。逮捕容疑は、共謀し14日午前2時から同4時半頃、文京区湯島のホテルで女性に性的暴行をした疑い。佐野容疑者は今月、ドイツ1部のマインツがJ1鹿島から獲得したと発表したばかりだった。
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元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士は、佐野容疑者ら3人の不同意性交容疑での逮捕について「起訴されて有罪になると5年以上の拘禁刑となる。原則、執行猶予にはならずに実刑となる可能性が高く、重い犯罪です」と説明した。
犯行手口が暴行、脅迫に限定されていた強制性交等罪が昨年7月に不同意性交等罪に法改正。処罰対象が8項目に拡大され「昨今の性犯罪への世間の厳しい見方を踏まえ、刑が重くされた」と若狭氏。佐野容疑者ら男性3人が女性1人を性的暴行した疑いで「1対1より犯人が複数の方が情状は相当悪い」と指摘した。
サッカー界では日本代表MF伊東純也が昨年6月に女性2人に同意なく性行為をしたなどとして今年1月に刑事告訴され、今月に伊東が準強制性交致傷の疑いで、女性2人は虚偽告訴容疑で書類送検した事案がある。若狭氏は「時がたつと双方の記憶が薄れたり示談ができなくて訴えるなど、さまざまな可能性が出てくる。今回は被害直後に警察へ訴えており、より犯罪が認められる可能性が高い」。
佐野容疑者は今月4日に鹿島からマインツへ移籍したばかり。若狭氏は「契約内容にもよるが、犯罪などで信用を失墜させたとして損害賠償の責任が発生する場合もある」と話した。