日刊鹿島アントラーズニュース

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2024年3月9日土曜日

◆2戦3発FC東京の荒木遼太郎が遂げた進化 新天地で“挨拶代わり”のゴールパフォ秘話【コラム】(FOOTBALLZONE)



荒木遼太郎


今季からFC東京に加入した荒木は2試合連続ゴールをマーク


 3桁だけでなく4桁にも到達する数字がずらりと並ぶ。それらのすべてが、新天地のFC東京で躍動する22歳の荒木遼太郎が、昨シーズンまで所属した鹿島アントラーズで味わった苦しみや悔しさを象徴している。

 2試合を終えた今シーズンで、敵地でのセレッソ大阪戦、ホームでのサンフレッチェ広島戦でトップ下のポジションで先発した荒木は、ともに90分間フル出場を果たしている。2戦連続の先発は2022年9月以来、533日ぶり。2戦連続の先発フル出場に至っては2021年4月以来、実に1043日ぶりだった。

 まだある。FC東京が2試合で決めた3ゴールは、すべて荒木によるもの。セレッソ戦の34分に決めた移籍後初ゴールは、鹿島で最後にゴールを決めた2022年3月以来、720日ぶりの一撃だった。75分にもゴールを決めた荒木は、2021年8月以来、923日ぶり3度目となる1試合複数ゴールをマークしている。

 さらに広島戦の後半26分には同年3月以来、1088日ぶりとなる2試合連続ゴールを決めた。すべてのゴールがFC東京の窮地を救う同点弾であり、特に広島戦での一撃には、身長170センチ体重60キロと小柄にうつる荒木の体に搭載されたサッカーセンスとテクニック、状況判断力、そして高い決定力が凝縮されていた。

 自陣の中央でボールを奪った広島のMF川村拓夢が、左サイドのMF東俊希に展開。東が頭で落としたボールを再び川村が、ワンタッチでFC東京の最終ラインの裏へ通し、東をさらに走らせようとした直後だった。

 川村のパスがずれてしまい、戻りかけていたDF長友佑都にカットされる。長友は前方にいたFW仲川輝人にボールを預け、自らはすかさずスプリントを開始する。このとき、東が上がった後に生じたスペースを確認した荒木は、ここを使って攻め上がってほしい、というメッセージを込めて右手で指示を出している。

 以心伝心とばかりに、仲川からリターンパスを受けた長友が、ペナルティーエリア内の右側に進入。慌ててマークにきた広島のキャプテン、DF佐々木翔の眼前でマイナス方向へグラウンダーのクロスを送った。パスの行き先には広島のDF荒木隼人を背負う形で、ニアに走り込んできていた荒木がいた。

 次の瞬間、イレギュラーな事態が起こる。広島の3バックの中央を担う荒木が言う。

「クロスに対して、自分たちの手前で味方がちょっと触ってボールが流れてしまった」

 自らのキックミスから招いたFC東京のカウンターを食い止めようと、ペナルティーエリア内へ必死に戻ってきたのが川村だった。しかし、クリアを試みたその右足はボールをかすめただけに終わってしまう。

 結果としてボールは荒木の正面ではなく、右足の足もとに収まった。その後の判断を荒木はこう振り返る。

「相手ゴールが目の前だったので、かわし切らずに、ちょっとだけ外してからシュートを打とうと思った」

 シュートを打たすまいと、体を密着させていた広島の荒木にはどのように映っていたのか。

「自分が意図していないところにボールが入った次の瞬間に、相手の体に隠れてボールが見えなくなった。その隙に右足を振り抜かれてしまったというか、自分がプレーしていたときの感覚はそうでした」

 自分の体がブラインドになり、ボールを隠していたかどうかは恐らくわかっていない。それでも荒木は自らがシュートを放つスペースを作り出すために、とっさの判断で右足の足裏を駆使し始めた。

 まずはボールを引いて、同時に体をマーカーの体にぶつける。さらにその反動で体もボールも前へ押し戻す、いわゆるプルプッシュの動きで反転できるスペースを作り出すと、迷わずに右足を振り抜いた。

 マークしていた荒木だけでなく、プルプッシュの動きにつられて、それまでふさいでいたニアポスト付近をわずかながら離れてしまった広島の守護神・大迫敬介も反応できない。大迫をカバーしようとゴールライン上にポジションを取った川村の頭上を打ち抜く形で、強烈な一撃がニアのトップコーナーを突き刺さった。


鹿島で苦境に立たされるも新天地で「71」番を付けて心機一転


「流れを変えるにはゴールを決めるしかないと思っていたので、あの時間帯に決められてよかったです」

 殊勲のゴールをこう振り返った荒木は、直前にポジションをトップ下からひとつ前に上げていた。後半24分に先制されたFC東京のピーター・クラモフスキー監督は、直後の同25分に1トップのディエゴ・オリヴェイラと左ウイングの遠藤渓太を下げ、MF小泉慶とFWジャジャ・シルバを投入した。

 最前線の中央に荒木が、トップ下にそれまでボランチを務めていたキャプテンの松木玖生が入る。いわゆるゼロトップ的な布陣を、指揮官は「活用できる交代策のひとつとして考えていた」と明かし、さらにこう続けた。

「失点した直後に、彼らのメンタリティーやキャラクターをしっかり出して戦ってくれた」

 クラモフスキー監督が称賛した一人が、不慣れなはずのポジションにすぐに順応するセンスを発揮し、そこへ状況判断力とテクニック、そしてストライカーの決定力を融合させた荒木だったのは言うまでもない。

 その荒木について、指揮官は2-2で引き分けたセレッソとの開幕戦後に「タレント性も今後のポテンシャルもあるが、何よりもいまはフットボールを楽しんでいるように見える」と評していた。

 福岡県の名門・東福岡高から鹿島入りした荒木は、2年目の2021シーズンに10ゴールをマーク。1994シーズンの城彰二(ジェフ市原)以来、27年ぶりに10代での2桁ゴールを達成し、同シーズンのベストヤングプレーヤー賞に輝いたJリーグアウォーズでは「鹿島で活躍して海外へ、という気持ちもある」と未来を見すえていた。

 しかし、背番号「10」を託された2022シーズンは、腰椎椎間板ヘルニアで長期離脱を強いられた影響もあって出場13試合、わずか1ゴールにとどまる。コンディションを整え、捲土重来を期した昨シーズンも13試合で無得点。プレー時間は2022シーズンの530分から447分へ、さらに減ってしまった。

 迎えたオフ。プレー環境を変えようと決意した荒木は、FC東京への期限付き移籍を決める。1月中旬の新体制発表会見。荒木は「交渉の席で監督と話して、フォーメーションやスタイルが自分に合いそうかなと思った」と移籍の経緯を明かすとともに、新天地での背番号を「71」にした意外で、かつユニークな理由も語っている。

「鹿島で一緒にやっていて、めっちゃ仲がよかった中村亮太朗が甲府へ行ったときに『71番』をつけていて、すごくいいなと思ったので『真似するね』と連絡しました」

 余談になるが、2022シーズンの鹿島で意気投合した中村は、ヴァンフォーレ甲府へ期限付き移籍した昨シーズンに続いて、清水エスパルスでプレーする今シーズンも「71」を背負っている。

 J2の舞台で戦う盟友へ届け、という思いも込めた新天地での活躍。開幕戦後に「これでやっとFC東京のサポーターのみなさんに自分を示せたというか、受け入れてくれるのかなと感じました」と話していた荒木は、ホーム開幕戦となる広島との一戦へ向けて、密かにゴールパフォーマンスを用意していた。


ゴールパフォーマンスに込められた意味


 実際にゴールを決めた直後には、興奮のあまりにそれを忘れていたのだろう。ゴール裏のスタンドを青赤で染めたサポーターのもとへ、駆けだしていこうとした矢先に、仲川の言葉でハッと我に返った。

「テルくんに『勝ちにいくぞ』と言われて。あっ、そうだったと思って」

 引き分けではなく勝ちに行く。3万2274人が駆けつけたホーム開幕戦の目的を思い出した荒木は、右手を体の右上から斜めの左下へゆっくりと下げながら、同時に左手を腰の後ろ側に回して頭を下げた。

 エレガントに映った仕草はボウ&スクレープと呼ばれる、ヨーロッパの貴族社会における伝統的な男性によるお辞儀だった。挨拶代わりのゴールパフォーマンスの意味を、ちょっぴり照れながらこう打ち明けている。

「ホームでやろうかなと考えていました。よろしくお願いします、ということで」

 試合は引き分けに終わった。開幕戦に続いて勝ち切れなかったFC東京のなかで、昨シーズンまでにはなかった輝きを加えながら、個人的にも存在感を放った荒木は、試合後に「本当に自信がついた」と語っている。

「今日は試合の入りから、結構自分のプレーを出せた。コンディションもボールタッチもすごくいい感触だったので、ゴール前でも本当に冷静に決められました。チームとしても1試合目、2試合目とどんどん良くなっているので、3試合目はさらに良くして、勝ってサポーターのみなさんと喜び合えたら」

 3月9日の次節は再びホームの味の素スタジアムに、昨シーズンの王者、ヴィッセル神戸を迎える。広島戦後のフラッシュインタビューを「自分のゴールで勝てるように」と締めた荒木にとって、2021年3月以来、1085日ぶり2度目となる3試合連続ゴールを達成してもおそらく通過点。悩み、もがいたなかでようやく見つけた居場所でさらに自分自身を輝かせ、新天地のFC東京を勝たせるチャレンジを加速させていく。






◆2戦3発FC東京の荒木遼太郎が遂げた進化 新天地で“挨拶代わり”のゴールパフォ秘話【コラム】(FOOTBALLZONE)





◆鹿島ポポヴィッチ監督のロングスロー対策とは…9日に町田戦鹿島(スポニチ)



ランコ・ポポヴィッチ


 鹿島のポポヴィッチ監督が8日、古巣対戦となる町田戦(9日、Gスタ)を前にオンラインで取材に応じ、「相手ペースにならないようにサッカーができれば、結果を得るのは我々だと思います」と展望した。

 相手の長所の一つ、ロングスローについては「どう守るかだけを考えるならサッカーを辞めた方が良いと思う。セットプレー、ロングスローは重要な部分を占めるが、それだけを一番の強みにしているチームは多くない。それよりも自分たちの強みを出すことを考えています」と持論を展開した。

 続けて、「攻撃が最大の防御」と言わんばかりに「自分たちが攻撃すれば危険な位置で(相手に)ロングスローは与えないわけで、まずは相手を自分の陣地から出さないというところをしっかり考えなければいけない部分」と話した。「考え方を変えればロングスローで相手も前に人数をかけてくるる分、後ろにはスペースが多くありますから、我々にとってはビッグチャンスになるかもしれない」と強調した。

 また、4シーズン過ごしたクラブに対する思いも語った。

 「まずは歴史に残る成功を収めた。まずはおめでとうと言いたい。いまだに多くの友人が町田にいますし、野津田(Gスタ)で試合ができることをうれしく思います」

 ポポヴィッチ監督と町田との因縁は深い。11年、クラブ初の外国籍監督としてJFL所属だった町田の監督に就任し、J2昇格圏内入りを達成。20年に再び指揮官として戻ると、21年には5位。J1昇格はできなかったが、22年シーズンまで計4シーズンに渡って監督を務めた。「町田の関係者全員に対するリスペクトはありますが、一番大切なのは鹿島がいかに結果を出していくかというところ。町田で作り上げたもの、攻撃的で魅力的なサッカーを鹿島のチームを率いて、野津田で見せられたらと思っています」と話していた。





◆鹿島ポポヴィッチ監督のロングスロー対策とは…9日に町田戦鹿島(スポニチ)





2024年3月8日金曜日

◆日本代表、鎌田不在なら「トップ下」に呼ぶべき5名(Qoly)



鈴木優磨


優勝候補の筆頭に挙げられたアジアカップで8強止まりに終わった日本代表。

所属するラツィオで出番を失った鎌田大地が大会メンバーから外れ、代わりに右サイドを得意とする久保建英がトップ下に入ったがあまり機能せず。鎌田の影響力の大きさを示す結果となった。

日本代表は今月26日にワールドカップ予選の北朝鮮戦を控える。ただ鎌田は未だラツィオでわずかなプレー時間しか得ておらず、招集が不透明な状況だ。

そこで今回は、鎌田不在になった場合のトップ下のポジションに招集するべき選手たちを特集してみよう。


鈴木優磨



所属クラブ:鹿島アントラーズ(日本)
日本代表経験:なし(招集歴はあるが負傷により辞退)
年齢:27歳

FWとして日本代表になかなか呼ばれない鈴木優磨であるが、ならばトップ下の候補としてはいかがだろうか。

ランコ・ポポヴィッチ監督が就任した鹿島アントラーズは、トップに起用する新戦力アレクサンダル・チャブリッチが“当たり”の予感を漂わせており、鈴木は先週末トップ下でプレーした。

ただもともとレネ・ヴァイラー体制では1トップの上田綺世、下がり目の鈴木のコンビがJリーグを席巻したようにこのポジションへの適性は高い。

もしこの男が日本代表のトップ下に入った暁には、最前線で孤立しがちな上田の悩みも一夜にして解決することであろう。


荒木遼太郎





所属クラブ:FC東京(日本)
日本代表経験:なし
年齢:22歳

実績的には時期尚早だろうが、トップ下に限っていえば荒木遼太郎は面白い存在になるかもしれない。

2020年に東福岡高校から鹿島アントラーズ入りした彼は、2年目の2021年に10得点7アシストを記録。新人王に相当するベストヤングプレーヤー賞を受賞した。

翌年1月には日本代表候補合宿に招集され、クラブでは「背番号10」を与えられたが、その後レネ・ヴァイラー、岩政大樹両監督からは評価されず出場機会が激減。

そんな中で今季FC東京に期限付き移籍すると、ピーター・クラモフスキー監督のもとトップ下のポジションで起用され、開幕2試合3ゴールを記録している。

荒木によればトップ下は「最も力を発揮できるポジション」であり、「トップ下を置く監督のもとで自分は一番輝ける」とこのポジションへの強い自負をみせている。





↓その他、川辺駿、西村拓真、伊藤涼太郎、各選手評はこちらから

◆【町田】黒田監督、鹿島戦は「プライドとプライドのぶつかり合い」佐野海舟&柴崎岳のWボランチ警戒(ニッカン)






FC町田ゼルビアの黒田剛監督(53)が、9日にホームで迎える鹿島アントラーズ戦について「序盤のポイント」となる一戦と位置付けた。

7日に町田市内での練習後にメディア取材に対応した。2節終了時点で1勝1分けで並ぶチーム同士の対決。得失点差で首位に立つ鹿島は、過去に町田を2度指揮したポポビッチ監督が率いており、堅守をベースにさまざまなセットプレーを武器にする。日本代表でも活躍するMF佐野海舟は、米子北高を卒業後に町田に加入し、2019~22年までの4シーズンを過ごした。

一方で鹿島から今季加入したDF昌子源が町田の主将を務めている。その昌子は負傷により開幕から2試合を欠場しているが、復調状態にあるという。開幕から3戦目は、ゆかりのあるチーム同士のカードとなった。

黒田監督は「志向性も含め似ている」と鹿島評を口にした。その上でパワーのある選手がそろい、伝統的な勝利への強いメンタリティーを持つ相手について言及。「強い鹿島を取り戻そうと奮起している。プライド対プライドのぶつかり合い。前半立ち上がりからバチバチのゲームになる。チャレンジャー精神を持って、ひけを取らないようにしたい」と気持ちを高ぶらせた。

前節はアウェーで名古屋グランパスを1-0と下した。失点しないチームづくりを掲げる黒田監督も「理想的な形」と大きな手応えを得た。その流れでの鹿島戦。「ここを食って初めて自分たちの順位も上がる。洗練されている相手であり、自分たちがどれだけ立ち向かえるか、意味のあるゲームになってくる。まだ3節だけど、今後へ大きなポイントになる」と強い意欲を口にした。

タレントぞろいの鹿島には、青森山田高時代の教え子で日本屈指のパサーの柴崎岳もいる。「岳と佐野海舟のダブルボランチは相当クオリティーが高い」と警戒する。相手の強さを理解するからこそ「首位の鹿島に勝てたら、今後へ自信が持てる」との思いを強くする。

今季の目標は5位以内。高みを目指すチームにあって、鹿島という大きな山は今季を占う上で重要な試金石になる。





◆【町田】黒田監督、鹿島戦は「プライドとプライドのぶつかり合い」佐野海舟&柴崎岳のWボランチ警戒(ニッカン)





◆J1初挑戦の町田、首位浮上をかけて挑む9日・鹿島戦 黒田剛監督が語る鹿島との“共通点”とは(報知)






 町田は7日、ホームで迎える首位・鹿島戦(9日・Gスタ)に向け非公開での調整を行った。20~22年などに町田を率いたポポビッチ監督(現鹿島監督)や、元町田の日本代表MF佐野海舟らと相まみえる一戦に向け、黒田剛監督は「気にする、というより、普通とは違う士気の高まりがあるのでは、という感じがある。(青森山田時代の教え子)柴崎岳もフル合流しているという話も聞くし、色々な意味で闘志を持ってくると思う。チャレンジャー精神で向かっていく、ひるまずにやっていく」と話した。

 町田は前節の名古屋戦でJ1初勝利を挙げ、ここまで1勝1分けで3位タイ。同じく1勝1分けだが、得失点差で首位に立つ鹿島に勝利すれば、首位浮上の可能性もある。指揮官は「自分たちより上のチームを食って、初めて我々の順位が上がっていく。第3節とはいえ、一つの大きなポイントと捉えなければいけないゲーム。鹿島はタイトルを何度も取り、J1にこれだけ長い年月君臨してきたチームだし、色んな意味で洗練されていることが多い。どこまで立ち向かえるか」と話した。

 また黒田監督は、鹿島との“共通点”についても言及。「結構、考え方が似ているというか。向こうもリスタートは相当強い。堅守速攻の部分もあるし、前からのプレスも速い。志向していることが類似している点もある。それで相手を上回っていけるかの勝負になる」。セットプレーや攻守の切り替えなどを試合のポイントに挙げた。J1初昇格のクラブが、2節目以降で首位に立てば、2000年のFC東京以来24年ぶり。J1で新たな歴史を塗り替えている町田が、早速序盤戦の大一番を迎える。





◆J1初挑戦の町田、首位浮上をかけて挑む9日・鹿島戦 黒田剛監督が語る鹿島との“共通点”とは(報知)





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