日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年8月25日日曜日

◆大迫2発で鹿島が逆転勝ち、横浜FMは7戦ぶり黒星で首位陥落…(ゲキサカ)


http://web.gekisaka.jp/401617_124051_fl

[8.24 J1第22節 鹿島2-1横浜FM カシマ]

 J1第22節は24日、各地で9試合を行い、首位・横浜F・マリノスはアウェーで6位鹿島アントラーズと対戦し、1-2で敗れた。連勝は3で止まり、7試合ぶりの黒星。広島に勝ち点で並ばれると、得失点差で抜かれ、首位からも1節で陥落した。横浜FMは前半19分にFWマルキーニョスのゴールで先制したが、鹿島は後半24分、33分とFW大迫勇也が連続ゴール。2-1の逆転勝利で2連勝を飾り、4位に順位を上げるとともに、今季ホーム不敗(9勝2分)を守った。

 鹿島は前節・新潟戦(1-0)から先発2人を変更。MF野沢拓也、FWジュニーニョがベンチスタートとなり、MF遠藤康、MF中村充孝が2試合ぶりに先発した。

 前節・F東京戦(2-0)で3連勝を飾り、14節ぶりに首位に立った横浜FMはMF齋藤学が3試合ぶりに先発。MF富澤清太郎が右臀部痛で欠場し、代わってMF小椋祥平が11試合ぶりに先発した。

 先にチャンスをつくったのはホームの鹿島だった。前半13分、遠藤が右サイドからドリブルで切れ込み、切り返して左足でクロス。ファーサイドにフリーで走り込んでいたMF柴崎岳が右足ボレーで合わせたが、DF小林祐三が起死回生のクリアで弾き返す。同16分には自陣でボールを奪ったMF土居聖真が一気に前線へロングフィード。大迫がDF中澤佑二との競り合いを制してPA内へ抜け出したが、シュートはGK榎本哲也の好守に阻まれた。

 立て続けに迎えたピンチを守備陣の体を張ったディフェンスでしのいだ横浜FM。すると前半19分、ワンチャンスを生かして先制した。相手陣内でボールをキープしていたMF小笠原満男に対し、小椋がスライディングタックルでボールをカット。こぼれ球を拾ったMF中村俊輔は素早く前線へパスを送る。DF山村和也の股間を抜く絶妙なスルーパス。PA内に抜け出したマルキーニョスが落ち着いて右足で流し込んだ。

 マルキーニョスの2試合ぶり今季15得点目でリードを奪った横浜FMは試合の流れを引き寄せ、その後も主導権を握る。前半31分には小林がワンツーで右サイドを駆け上がり、マイナスの折り返しをマルキーニョスが右足でシュート。決定的な形だったが、惜しくもゴール右に外れた。鹿島も前半43分、DF西大伍の縦パスを遠藤がワンタッチで右サイドのスペースに展開。土居のクロスに大迫がヘディングで合わせたが、またしてもゴール目前でカバーに入っていたMF中町公祐にクリアされ、ゴールネットを揺らすことができなかった。

 鹿島は1点ビハインドで折り返した後半開始から中村に代えてジュニーニョを投入。後半8分には土居に代わってMF本山雅志がピッチに入った。積極的に交代カードを切り、攻勢を強めると、後半24分、小笠原からの縦パスを受けた本山が倒れ込みながら前線にスルーパス。大迫が中澤の逆を突いてドリブルで持ち出し、冷静に左足でゴール右隅に流し込んだ。

 大迫の2戦連発となる今季通算10得点目で1-1の同点。試合は振り出しに戻り、後半31分には両チームが動く。鹿島は最後のカードを使って遠藤に代えてMF梅鉢貴秀を投入。一方の横浜FMはMF兵藤慎剛に代えてDF奈良輪雄太を投入し、最初のカードを切った。勝負を分ける2点目が生まれたのは後半33分。決めたのはまたも鹿島のエースだった。

 相手のロングフィードを山村がヘディングで跳ね返すと、小笠原が頭でつなぎ、本山が鋭いスルーパスを通した。ボールを受けた大迫はドリブルで左から中へ切れ込み、PA手前から右足を一閃。ゴール右隅にねじ込む鮮やかなミドルシュートで2-1と試合をひっくり返した。

 横浜FMは後半35分、小椋に代えてFW藤田祥史を投入すると、同41分には齋藤に代わってDFファビオを入れ、186cmの長身DFを前線に置いた。攻撃の枚数を増やし、相手ゴール前に圧力をかけるが、鹿島守備陣は最後まで集中力を切らさず、横浜FMの反撃に耐え抜いた。2-1で逃げ切った鹿島がホーム3連勝。横浜FMを首位から引きずり下ろした。

(取材・文 西山紘平)


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