日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年9月5日木曜日

◆筑波大・中野、赤崎がゴールも…井原HC指揮の王者・柏が3回戦進出!(ゲキサカ)


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[9.4 天皇杯2回戦 柏4-2筑波大 柏]

 第93回天皇杯全日本サッカー選手権は4日、2回戦の柏レイソル対筑波大戦を行い、連覇を目指す柏が4-2で勝利した。

 柏は鹿島に1-3で敗れたJ1第24節(8月31日)後にネルシーニョ監督が突然の辞意表明。この日は井原正巳ヘッドコーチの指揮の下で大学生を迎え撃った。鹿島戦からはCB鈴木大輔、左SB橋本和、MF狩野健太、MF茨田陽生の4人以外の先発をチェンジしたものの、主力級中心の陣容。対する筑波大は鹿島アントラーズ内定のFW赤崎秀平と川崎フロンターレ内定のMF谷口彰悟や、J予備軍のCB車屋紳太郎、MF中野嘉大らを擁する好チームだったが、柏が2点差で3回戦へ駒を進めた。

 立ち上がりから主導権を握ったのは柏だったが、筑波大もボールを奪うと正確なパスで相手のプレッシャーを剥がして前進していく。6分には上手く中盤のラインを突破した谷口がそのまま持ち込んで右足シュート。また赤崎が絶妙なコントロールで相手のファウルを誘う場面もあった

 だが、柏は13分、右CKの跳ね返りを拾った狩野が中央へ放り込むと、中央へ飛び込んだFWクレオが頭でゴール左隅へ決めて先制した。それでも筑波大はすぐに同点に追いつく。17分、敵陣でクリアボールを拾った中野がポッカリと開いたスペースをドリブルで突いて一気にPAへ侵入。GKとの1対1から右足で冷静にゴールへ沈めて1-1とした。

 柏は22分、狩野の左クロスからクレオが頭でゴール右隅へ流し込んで再び勝ち越す。プレッシャーが緩く、自陣でも相手に簡単に前を向かせてしまうシーンの多かった筑波大だが、この後はゴール前で身体を投げ出すような守備を見せ、また相手のパスミスを誘発。車屋や谷口を起点にボールを動かし、赤崎の左足シュートなどで反撃した

 高さの優位性を活かして得点へ結びつける柏は39分、狩野の右CKをファーサイドのクレオが頭で折り返すと、橋本が左足ダイレクトでゴールへねじ込んで3-1。筑波大も後半2分に右サイドを打開すると中野のラストパスを赤崎が右足ダイレクトで叩き、7分には抜け出したFW若杉拓哉が決定機を迎える。この後も赤崎がアグレッシブにゴールを狙って行った。だが、柏GK稲田康志の好守に阻止されるなど追撃することができない。

 そして25分、柏は左中間でボールを持った茨田がドリブルで筑波大守備網に穴を開けると逆サイドへ動かし、最後はMF太田徹郎の豪快な右足シュートで3点差。筑波大も41分に赤崎が右中間から左足のスーパーミドルをニアサイドのゴールネットへ突き刺す。だが反撃もここまでだった。指揮官の辞意という激震に見舞われた柏だったが、再スタートとなる一戦を4-2で勝利。天皇杯連覇へ向けて快勝発進した。
 
(取材・文 吉田太郎)

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