日刊鹿島アントラーズニュース

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2013年11月17日日曜日

◆第93回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/50624

天皇杯 4回戦 サンフレッチェ広島戦 マッチレビュー

広島相手に3失点。伊東のプロ初ゴールで反撃も及ばず、天皇杯敗退が決定。

先週末の湘南戦、大迫の劇的な決勝弾で2-1と競り勝った鹿島は、天皇杯4回戦で広島をホームに迎えた。前半で3点を先行される苦しい展開を強いられると伊東のプロ入り初ゴールで1点を返したものの、1-3で敗れ、4回戦で天皇杯敗退が決まった。

鹿島は日本代表の欧州遠征で不在の大迫とジュニーニョに代わり、ダヴィと中村が先発メンバーに名を連ねた。しかし前半立ち上がりから、ピッチを広く使ったパス回しを展開する広島にペースを握られてしまう。28分、最終ラインからの1本のパスで石原に抜け出され、曽ヶ端と一対一のピンチを迎える。曽ヶ端はシュートをセーブしたが、こぼれ球を高萩に押し込まれた。

先制点を許した鹿島はさらに失点を重ねてしまう。41分、FKのこぼれ球に反応した広島の森崎和が放ったシュートが、ペナルティーエリア内の塩谷につながる。塩谷に右足シュートを決められ、鹿島が2点目を献上した。前半終了間際には、広島のミキッチからのクロスボールに対して、ファーサイドに飛び込んだ高萩に3点目を奪われた。鹿島は前半で3点ビハインドを負い、ハーフタイムを迎えた。

3点を追う鹿島は、後半開始から遠藤に代えてジュニーニョを投入。ジュニーニョが左サイドで起点となって、次第にペースをつかむ。土居が積極的にミドルシュートを放つなど、少しずつ広島を押し込み始めると、さらに野沢と本山をピッチへ送り出す。選手交代で打開を図ると、反撃のゴールは78分に生まれた。右サイドを駆け上がった伊東が、本山からのパスを受けてペナルティーエリアに進入すると、左足を一閃。強烈なシュートをゴール左隅に突き刺し、鹿島が1点を返した。

2点差に迫った鹿島だったが、反撃は結局、この1点止まり。鹿島は1-3で敗れ、天皇杯の敗退が決定した。これで鹿島の今季の公式戦は、リーグ戦3試合のみ。残された今季最後のタイトル獲得へ向けて、奮起を期待したい。



【この試合のトピックス】
・伊東はプロ入り後公式戦初ゴール。またこの試合フル出場の伊東は、A契約締結基準を満たした。
・天皇杯での広島との対戦は、2008年元日の決勝以来(2-0で勝利)。
・2011年8月20日のJ1第22節以来、約2年3か月間、広島相手に公式戦で未勝利。
・天皇杯4回戦敗退は、2年ぶり。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ


サンフレッチェ広島:森保 一


[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・自分たちのミスが多かった。攻守の切り替えが遅かったし、パスミスが多かった。広島はボールを持たせてくれるチームであり、帰陣が早く、相手の追い込み方も知っている。小笠原など、いつもはパスミスをしない選手もミスがあった。またチームとしても横へのパスが多かった。縦パスで相手のラインを下げる必要もあった。
・ただ試合としては、お互いが攻める気持ちを持ち、互角の勝負を挑む、いいゲームだったと思う。前半に3失点してしまったが、こちらにもセットプレーや流れの中でチャンスはあった。前半に点が取れていれば、また違ったし、後半も3点ビハインドだったが、自分たちで主導権を握ろうと戦っていた。
・しかし前半は相手の方が秩序と規律を持っていた。また後半は3点ビハインドを乗り越えたいと必死にやってエネルギーを切らしてしまった選手もいた。サッカーは人間がやることなので、気持ちの部分でうまく行かない選手もいるし、ムラが出る時もある。それもサッカー。
・(広島とリーグ最終節で対戦するが)彼らとやる前に2試合ある。どれも難しいゲーム。広島は力のあるチームなので、敬意を持って戦うのみだ。


サンフレッチェ広島:森保 一
天皇杯というトーナメント形式の大会だったので、次に進めて良かった。アウェイで厳しい戦いになると思ったが、選手たちはアグレッシブにやってくれた。後半、受け身になった部分もあるが、1失点でとどまったことは良かった。欲を言えば、4点目を取れれば良かったが、それは次の課題としたい。我々にとって、日本で一番タイトルを取っている強敵の鹿島にアウェイで勝てたということは、大きな自信になると思う。しかし、この結果がリーグ最終節に影響するとは思わない。鹿島は非常に高いモチベーションで来ると思う。もちろん自信にはなるが、新たな気持ちで臨みたい。


選手コメント

[試合後]

【伊東幸敏】
失点はほとんど自分のところからやられている。みんなに申し訳ないという気持ちが強い。浦和の時の方が個人的にはやりにくかった。やりにくさに変わりはなかったが、ここまで崩れるとは思わなかった。ドリブルで仕掛けられ、枚数が足りなかった。(最終節で)試合に出られるのであれば、しっかり借りを返したい。(初ゴールは)喜べません。

【土居 聖真】
切り替えるしかない。ボールをの取りどころがはまらず、後手後手になった。しっかり反省して、この負けを(リーグ戦に)活かさないといけない。幸い最終節で広島と戦えるので、借りを返せる。

【青木 剛】
天皇杯も優勝を目指していたのでここで負けてしまい、不本意な形となった。自分たちのホームでしっかり勝って次のステージに進む事が目標があったので、達成できずに悔しい気持ちがある。今シーズンは残り3試合しか残っていないので、全力を尽くしたい。

本山選手、山村選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

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