日刊鹿島アントラーズニュース

Ads by Google

2014年4月30日水曜日

◆2014Jリーグ ディビジョン1 第10節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51129

J1 第10節 清水エスパルス戦

ルイス アルベルトが決勝弾!ホーム4戦ぶり勝利で2連勝の鹿島が、首位をがっちりキープ!

26日のアウェイ広島戦で3-0と快勝し、リーグ首位に返り咲いた鹿島が、中2日でホームゲームに臨んだ。J1第10節で清水エスパルスと激突すると、前半にオウンゴールで先制し、同点で迎えた79分にルイス アルベルトが決勝ゴール。2-1で競り勝ち、2連勝で首位をキープした。

鹿島は右サイドバックに西が入り、今季のリーグ戦初先発を果たした。センターバックでは、19歳の植田と21歳の昌子がコンビを組み、守備陣を構成した。鹿島は立ち上がりから果敢にゴールを狙っていく。2分、土居のスルーパスに反応したカイオが最終ラインの背後を取り、中央へ折り返す。ダヴィへのパスは相手DFにカットされたが、開始早々から得点の予感が漂った。5分には、左サイドからカットインしたカイオが、ペナルティーエリアの外から思いきり良く右足を振り抜く。強烈なロングシュートが清水ゴールを襲ったが、相手GKに横っ飛びで弾き出され、鹿島の右CKとなった。

すると、先制点がこのセットプレーから生まれた。遠藤が蹴ったボールに、植田が反応。ニアサイドに飛び込むと、ヘディングシュートを打つことはできなかったが、背後にいた清水の選手に当たったボールが、ゴールへと転がり込んだ。オウンゴールで、鹿島が均衡を破った。

1点をリードした鹿島は、その後もチャンスを演出していく。9分、右サイドを駆け上がった西のクロスが、ファーサイドでフリーのカイオへ。しかしヘディングシュートは、惜しくも枠の上へ外れた。さらに20分、土居が右サイドのスペースへ浮き球のパスを出すと、遠藤がフリーでボールを収める。遠藤は、さらに右側を駆け上がった柴崎に丁寧な縦パスを送る。柴崎はシュート性のクロスを蹴り込んだが、中央のダヴィには合わなかった。

2点目を奪えずにいた鹿島は、両サイドを広く使う清水に攻め込まれる場面もあったが、植田と昌子を中心に、中央でしっかりと身体を張って応戦。決定機を作らせることなく、1点リードで前半を終えた。

鹿島は1-0で後半を迎えると、49分に植田が目の覚めるようなロングシュートを放つ。ハーフウェーラインを少し越えた位置から放たれ、スタジアムがどよめいた強烈な一撃は枠を捉えたが、相手GKに弾き出されて、得点とはならなかった。鹿島はその後、高木俊を投入した清水に押し込まれ始め、57分に同点ゴールを決められてしまう。右サイドでボールを持った高木にクロスを上げられ、ノヴァコヴィッチに右足で押し込まれた。

同点に追いつかれた鹿島は、68分に野沢を投入。攻撃陣の入れ替えで打開を図ると、71分には山本がポスト直撃のヘディングシュートを放つなど、流れを取り戻していく。清水ゴールを脅かす場面が増え始めた78分、ルイス アルベルトをピッチに送り出した。するとその直後、値千金の決勝ゴールが生まれた。野沢が蹴った左CKから、ゴール前で決定的なシュートを連発。植田の右足シュートは、ゴールライン上で相手DFに阻まれ、こぼれ球に詰めたダヴィのシュートはポストを直撃。そのボールを拾った野沢のクロスをダヴィが頭で合わせたが、またも相手DFにクリアされる。そこに反応した昌子がヘディングで前方へパスを出し、最後はルイス アルベルトが豪快に左足で蹴り込んだ。

勝ち越しに成功した鹿島は、85分に青木を投入。守備を固めて、1点差で逃げ切った。試合は2-1で終了。鹿島が競り勝ち、リーグ戦2連勝を果たした。

鹿島はリーグ戦でのホームゲームで、4試合ぶりの勝利を収めた。2連勝で勝点は21となり、首位をがっちりキープ。次節は、5連戦の3試合目、中3日で迎える柏戦だ。厳しい日程の中、アウェイでの戦いとなるが、連勝の勢いをぶつけて勝点3を獲得したい。



【この試合のトピックス】
・リーグ戦でのホームゲームで初先発の植田がフル出場。A契約締結条件の公式戦通算450分出場を達成した。
・先発して68分までプレーしたカイオも、A契約締結条件の公式戦通算450分出場を達成した。
・リーグ戦でのホームゲームでは、3月8日に行われた第2節の仙台戦以来、4試合ぶりの勝利となった。
・西が今季のリーグ戦初先発を果たした。
・ルイス アルベルトがリーグ戦初ゴールを挙げた。
・川俣が今季のリーグ戦で初めてベンチ入りした。


監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・個ではなく、チームとしてゴールを奪いに行こう。得点までのイメージを共有すること。
・慌てずに、もっとシンプルに戦うことを心掛けよう。
・ロングボールにはしっかり対応して跳ね返そう。セーフティーファースト。

清水エスパルス:アフシン ゴトビ
・最初の10分以外は我々のサッカーができている。エネルギー、エモーション、魂が出せている。
・集中し、ラストパスの精度を上げよう!
・追いかける展開だが、オーガナイズは崩さないように。

[試合後]
鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・1点目を取るところまでは自分たちのやるべきことをやれていて良かった。後半は自分たちで自分たちの首を絞めてしまった。パスミスが多くなり、守備陣や運動量に負担がかかってしまった。そこはチームとして未熟な部分。
・土居の周りが空いていたので、そこを使って相手陣内に運ぶことができれば時間稼ぎもできた。土居はまだ自分の能力を知っていない。それは一番の課題で、分かることができればもっと伸びる。周りに気を使いすぎている部分もある。
・今日はチームとして多くのチャンスを作っていたが、自分が自分がという選手がいた。チームが勝つことが一番重要であって、そのことを忘れてしまった選手が何人かいた。
・ノヴァコヴィッチ選手は、運動量、駆け引き、ヘディングといった武器があり、そういった対戦相手の特長を分析し、頭で整理して、試合で実行、対策をしなければいけないが、まだできていない。我々は若いチームなので当然のことで、これからもそれを味わい苦い汁を飲むこともあるかもしれない。
・中2日という日程は厳しすぎて残念だが、指導者や選手はパフォーマンスの維持方法を学んで実行しなければないない。経験している選手はそれを伝えて、活かさなければならない。
・ここ最近、アウェイは勝てていたがホームで勝ちを逃していた。試合内容だけ見れば密度は高かった。また試合を見れば敗因は決定力不足ということが明確だった。今日は選手たちを「1位で帰って来い」と送り出した。

清水エスパルス:アフシン ゴトビ
選手たちの努力は誇りに思う。素晴らしいスピリットを見せてくれた。試合をコントロールしていたし、突破やチャンスを多く作れていた。結果は残念だが、前向きに考えたい。試合開始5分、10分は改善しなければいけない。少し雑になってしまっていた。追いつくまではエネルギーを使っていたが、1-1になった後に落ちてしまった。また不運なことにセットプレーのこぼれ球をクリアできず、決められてしまった。


選手コメント

[試合後]

【野沢拓也】
前半から試合を見ていて、お互い行ったり来たりしていた。後半もそれが続いていて、相手は点を取るために前がかりになっていた。非常にスペースが空いてきていた。嫌なところを突いていけば、ゴールは生まれると思っていた。監督には、前線でキープしてくれ、時間を作ってくれと言われていた。チャンスを作って点に結びついたのは良かった。ツータッチくらいでボールを離せば、ああやってみんなのリズムも生まれるし、味方も活かせる。後半はみんながそういう意識でやっていたと思う。相手は前半から飛ばしていたし、疲れている時に嫌なところに入れば、自分はフリーでボールをもらえると思っていた。

【柴崎岳】
勝利はいつでも重要なもの。できれば全て勝つのが理想だが、そうではない時期も必ずある。勝っている時期もあれば、そうでない時期もある。内容と結果の折り合いをどうやってつけていくか、ということもある。内容が良くても結果が出るわけではない。それはサッカーの本質的な部分でもある。今日はどちらかというと、内容はあまり良くなかったけど、数多いチャンスの中で2点だけというのは多少不本意ではあるけど、結果につながったのは良かった。後ろの方はある程度安定してできていたと思う。カウンターを受ける場面はあったが、冷静に対応できたのは、守備陣の成長だと思う。

【土居聖真】
ベンチの選手を含めて、全員で戦えた。それがこういう結果につながったと思う。こういう試合は、やりやすい、やりにくいというようなことはないが、良い経験になった。自分がチャンスになる場面や、チャンスを作れる場面が多かったと思う。今日はまわりが良いタイミングで動き出してくれていたので、反射的に良いパスを出せたかなと思う。(ルイス アルベルトが決勝点を決めたが)雰囲気は良いと思う。ルイスも良く馴染めているし、自分から積極的に声を出して、練習も盛り上げている。(選手交代後、リズムが変わったか)タクさんは良い動き出しが数多くあったので、その後の周りのサポートは良くできていたと思う。

昌子選手、植田選手、カイオ選手、ルイス アルベルト選手のコメントはアントラーズモバイルをご覧ください。

Ads by Google

日刊鹿島

過去の記事