http://www.hochi.co.jp/soccer/national/20140515-OHT1T50254.html
ブラジルW杯日本代表に選出されたJ2ジュビロ磐田のDF伊野波雅彦(28)が15日、“地元パワー”でW杯を戦い抜く構えを示した。この日の練習後、選手会の恒例企画で磐田市内の豊浜小を訪問し、児童と交流。その後は同市の渡部修市長(63)らを表敬訪問し、市民からエールを送られた。
毎年恒例の「磐田市小学生一斉観戦授業」(6月7日・ホーム水戸戦)を前に、ジュビロイレブンはこの日、数人ずつの組に分かれ、市内の小学校で児童と交流した。伊野波はFWポポ、DF木下とともに豊浜小を訪れ、全校160人の子供たちから熱烈な歓迎を受けた。
ミニサッカーでは華麗な足元の技を披露。質問コーナーでは代表への思いを聞かれ、「最近、4歳になる娘から『点を取って』と何度も言われているので、取れるように頑張ります」と笑顔で回答した。子供たちからは「伊野波コール」と、なぜか「かめはめ波~」とエールを受け、吉岡梨乃さん(6年)ら女子児童から似顔絵もプレゼントされた。「しっかり勉強、スポーツをして学校生活を楽しんでほしい。ジュビロと日本代表の応援もよろしくお願いします!」と声を張り上げた。
小学校での交流を終えると、磐田市役所に移動。玄関ホールで職員、市民約100人から温かい拍手で迎えられた。渡部市長は「レギュラーになって、世界一を目指してほしい」と激励。市民の応援メッセージが寄せ書きされた日の丸を受け取った代表戦士は「市民の方の思いも背負って戦いたい」と、決意も新た。この後、浜松市役所なども表敬訪問した。
W杯開幕まで約1か月。ホームタウンで授かったパワーを糧に、世界で戦う準備を進めていく。(武藤 瑞基)