http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20140602-OHT1T50251.html
コスタリカ戦で先発の座を争う大迫(右)と大久保(手前は清武)
◆国際親善試合 日本―コスタリカ(2日、米フロリダ州タンパ、レイモンド・ジェームス・スタジアム)
日本代表は2日(日本時間3日)、ブラジルW杯に出場するコスタリカと親善試合を行う。アルベルト・ザッケローニ監督(61)は1日、1トップをFW大迫勇也(24)=1860ミュンヘン=、FW大久保嘉人(31)=川崎=、FW柿谷曜一朗(24)=C大阪=の3人で争うことを明言。大迫は先発奪取に意欲を見せた。MF長谷部誠(30)=ニュルンベルク=は来季のフランクフルト移籍が発表された。
大迫は1トップ奪取へ、持ち味を発揮する。W杯前の親善試合として行われるコスタリカ戦。先発出場の可能性がある一戦へ「チャンスは必ず来る。そこで決めたい。僕は点を取ることが求められている」と今の気持ちを率直に明かした。
新ホットライン確立の手応えがある。壮行試合となったキプロス戦はベンチで見守った。幾度となく左サイドDF長友からゴール前にクロスが送られたが、ゴールに結びつけることはできなかった。
「あれだけセンタリングを上げてくれれば、チャンスになる。そこに入っていくのは、僕は苦手じゃない。あの試合でなかなか入らなかったというシーンを外から見られたのは良かった。自分が出たとき、次に生きる」
点取り屋に共通するのはクロスに対して、ニア(近い位置)からゴールを決められること。相手DFが多くいるエリアに飛び込んでいくには勇気がいる。ドイツでも結果を残してきた大迫は「おいしい場所」と認知。代表でこの動きができるのは右サイドFW岡崎ぐらいで、1トップを争う柿谷、大久保と比べても、大迫が圧倒的に得意とするエリアだ。
来季ドイツ1部に昇格する1FCケルンから獲得オファーを受けている。ドイツ現地紙では内定報道も出ているが、サインはまだ。「いろいろな可能性が残されている」(代理人の秋山祐輔氏)。ゴールを挙げれば、より格上のクラブからのオファーが届く可能性もある。大迫がコスタリカ戦で代表1トップの座、新たなオファー獲得に向け、ゴールを狙う。(内田 知宏)