日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年3月6日日曜日

◆2016明治安田生命J1リーグ 1stステージ 第2節(オフィシャル)


http://www.so-net.ne.jp/antlers/games/51727

明治安田J1 1st 第2節



金崎の1点を守り切り、難敵鳥栖を撃破!鹿島、連続完封勝利でホーム開幕戦を飾る!

ホーム開幕戦という重要な舞台で、鹿島が難敵鳥栖から金崎のゴールを守り切る完封勝利で勝ち点3を手にした。これで前節のG大阪戦に続き、2試合連続となる1-0の完封勝利。リーグ優勝へ向けて着実に一歩を踏み出した。





タイトルレースのライバルと目されるG大阪からの勝利明け、この大事なホーム開幕戦で石井監督は前節と同じ11人をカシマのピッチに送り出した。そして序盤は赤崎、金崎のツートップが前線から激しいプレッシャーをかけ、鳥栖に自由を与えなかった。また中盤では小笠原が試合の主導権を握るべく、ボールを巧みに散らし、相手の出方をうかがう。圧倒するわけではなかったが、じわりじわりとその間を詰めていき、鳥栖の崩れを誘っていく巧みな試合運びだった。



そして31分、鹿島が待望の先制点を得る。中盤でボールを受けた遠藤が左サイドへ展開。このボールを山本が頭でゴール前へ折り返し、最後は相手DFを乗り越えるような形で金崎がヘディングで鳥栖ゴールへボールを叩き込んだ。













この先制点で安定した鹿島は前半45分を危なげなく折り返した。だが後半に入ると、鳥栖も鎌田を中心に攻勢をかけてきた。鹿島にとって幸運だったのは、その鎌田が78分に交代でピッチを去ったこと。ここから鳥栖の攻撃はより単調なものとなった。さらに後半アディショナルタイムにもあわやの場面があったが、この時のシュートはサイドネット。運の部分もあったが、鹿島は2試合連続となる完封劇でホーム開幕戦を勝利で飾った。

















後半になってから押し込まれるなど、試合内容としてはまだ修正の余地はある。だが、このチームにとって大きいのは開幕2連勝、しかも無失点という事実だ。試合後の選手たちに納得した表情を見ることはできなかったが、安堵の表情は見られた。この勝ち点3が大きかった-シーズン終盤にそう振り返る時が必ず来ることだろう。



【この試合のトピックス】
・西がこの試合でJ1通算200試合出場を達成。
・山本がこの試合でJ1通算150試合出場を達成。
・金崎が今季初ゴール。
・永木がアントラーズでの初出場並びに公式戦デビューを飾る。

監督コメント

[ハーフタイム]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
・自分たちがやらなくてはいけないことを再度徹底しよう。
・自陣内では簡単にフリーキック、コーナーキックを与えないこと。
 不用意なファウルは禁物だ。
・セカンドボールへのアプローチと競り方をしっかり。必ず相手よりも速く反応すること。

サガン鳥栖:マッシモ フィッカデンティ
・もっと自信を持ってボールを動かそう。
・相手のカウンター攻撃をしっかりケアすること。
・最後まで冷静に戦うこと。
・内容は決して悪くないのでこのまま続けよう!

[試合後]
鹿島アントラーズ:石井 正忠
前半の立ち上がりから少し守備のところで相手を抑えられないところがあったが、試合中にある程度修正することができた。しかし、後半の最後は押し込まれてしまったので、そこは今後の修正が必要だ。G大阪戦、鳥栖戦と0点に抑えたことは非常に評価できる。この2試合をしっかり勝ちきれたことはよかったと思う。

Q 永木選手がアントラーズで初出場となったが、彼の評価は?
A 守備の面でいうと、相手のボランチにプレッシャーをかけにいってほしいと指示を出した。そこはある程度できたと思う。攻撃面では、中盤のつなぎ、とくにサイドチェンジを要求したが、そこは少しうまくできなかったかなと思う。

Q 仙台戦に向けて、代表合宿で5人の選手がいなくなるが、どのように臨む?
A まずは、代表以外の選手でいままでやってきたトレーニングに取り組んでいく。最終的には5人が戻ってきた段階で紅白戦もできるはず。あまり心配はしていない。代表に呼ばれた5人は、代表選手として高い意識を持って代表のトレーニングに臨んでくれると思っている。

Q セットプレーで得点を挙げたが、攻撃面の評価は?
A 今までの試合より、少し相手を押し込む場面が少なかったと思う。相手を押し込んでボールを動かすというプレーも、思ったようにはできなかった。鳥栖の厚いディフェンスもあった。強いチームに対しても自分たちでしっかりボールを動かして主導権を握れるようにしていきたい。


サガン鳥栖:マッシモ フィッカデンティ
今日の試合はすごくいい部分がたくさんあった。この内容で、勝ち点0でカシマから去らなくてはいけないことを非常に残念に思う。フィジカル的にもテクニック的にも戦術的にも、いい戦いができたと思う。勝ち点を奪えなかったことは本当に残念だ。2トップのスピードを生かしてくると予想していたが、そこで苦しめられたという感覚はほとんどない。唯一のチャンスをものにされてしまった。守ることを優先して戦うと、アントラーズのようなチームは強い。うまくやられてしまったという感覚。後半は前からどんどんプレスをかけていき、5、6回チャンスを作れたと思うが、そこで点が取れなければ負けるのがサッカー。しかし、今日は自分としては好きな戦い方をしてくれた。選手たちをほめたいと思う。アントラーズは昨年の2ndステージからすごくいい戦いをしているので、そういうチームを相手にほとんどチャンスを与えず、こちらのよさを出せたということを今後につなげたいと思う。


選手コメント

[試合後]

【赤崎 秀平】
試合の最後で決定機を作られてしまったので、もっと安定した試合展開にしたい。点を取ってからの試合運びはいつも通りだったが、鳥栖のペースが落ちなかったので後手に回ってしまった。昨年と比べると勝てているのが大きい。昨年できていたことをもっとやれるようにしたい。今はそこまでできていないので、もっと相手を圧倒して90分で終わらせるサッカーをしたい。

【永木 亮太】
勝っている状況での途中出場というのは、今までにあまり経験がないこと。展開をガラッと変えることはできなかったが、最低限のことはできたと思う。周りの選手に助けられながら、集中を切らさずにできた。今まではアウェイとしてカシマスタジアムに来ていたが、サポーターの赤い壁は迫力があると思っていた。今日からは味方にだったので、頼もしいし力強かった。

【遠藤 康】
勝ててよかった。後半は押し込まれる時間が多く、うまくはまっていないところがあった。そんななかでも修正していけるようにするのは、今後の課題になった。(得点シーンは)脩斗君とのアイコンタクトだった。(代表候補キャンプに関して)チームありきの代表。まずはアントラーズで試合に出させてもらっていることに感謝したい。すぐに試合なので、次のことも考えながらやりたい。

【柴崎 岳】
1-0で勝ったことは大きい。全員が守備を意識し集中していた。相手にセカンドボールを拾わせないことが成果としてあらわれた。自分らしい10番像を見せていきたい。アントラーズの10番は偉大な番号。意識はする。長いシーズンの中、勝利を導けるようにしたいと思う。

【植田 直通】
2試合を無失点で終わることができたのはうれしい。豊田選手にやらせないように意識していた。どうやったら勝てるか楽しみながらやった部分もある。1対1で負けてもカバーしてくれることを想定してのプレー。

【昌子 源】
難しい試合になると思っていた。サポーターの声援がすごかったが、これ以上のお客さんに観て欲しい。ゴール裏の旗が変わってて威圧感があった。そのサポーターの中で勝って良かった。ナオとはナビスコカップで組んだソッコと同じようにプレーできるように意識している。うっとうしいくらい声を掛け合っていた。

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