日刊鹿島アントラーズニュース
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2016年11月12日土曜日
◆大迫、キレキレ日本救世主だ!サウジアラビア戦いけるぞ(報知)
http://www.hochi.co.jp/soccer/japan/20161112-OHT1T50056.html
◆キリンチャレンジカップ2016 日本4―0オマーン(11日、茨城・カシマサッカースタジアム)
サッカー日本代表が約1年5か月ぶりに招集されたFW大迫勇也(26)=1FCケルン=の2得点などで、オマーン代表に4―0で快勝した。大迫は前半32分に頭で先制点を決めると、同42分には右足で2点目。ハリル・ジャパンのエース候補に浮上し、15日のロシアW杯アジア最終予選サウジアラビア戦(埼玉)へ勢いをつけた。バヒド・ハリルホジッチ監督(64)は、不発に終わったFW本田圭佑(30)=ACミラン=に苦言を呈した。
エースの風格が漂った。FW大迫は前半32分、MF清武からのクロスを頭でゴール左に流し込むと、同42分にはJリーグで「大迫ターン」と恐れられていた素早い反転から右足を振り抜いて追加点を挙げた。13年11月16日のオランダ戦(ベルギー)以来、約3年ぶりの得点。「いつも通りプレーすれば大丈夫だと思った」。派手に喜ぶことはせず、本人以上の笑みを浮かべる同僚を胸で受け止めた。
前回招集されたのは15年6月。この間、14年ブラジルW杯で日本代表の先発1トップを張ったストライカーは1FCケルンで苦しんだ。出場機会が減り、出場しても持ち味を発揮できないMF起用ばかり。格下リーグへの移籍を願い出た時期もあった。低迷した1つの原因は、かつて母・美津代さんが「女子としゃべれないことが心配」と話していた人見知りな性格にあった。
1FCケルンにはMF長沢和輝(24)=現千葉=がおり、会話も食事相手も日本人。チームメートと話すことはほとんどなかった。ただ「FWは1人じゃ点を取れない」と自覚。その長沢が昨年12月に浦和へ移籍したことを機に「人見知り」克服に挑んだ。英語は話せないがランチに同僚を誘う。ロッカーで声をかける。「あんな嫌な思いはしたくない」という思いが原動力となった。
今季は同僚からの信頼を「感じる」という環境を作った。パスも集まり主力に定着。日本代表復帰も果たした。そして、古巣のカシマで2得点と一発回答。得点力不足で苦戦する日本代表にとって、救世主誕生を予感させる活躍だ。ハリル監督も「このポジションに本当に良い候補が見つかった」と絶賛。センターFWとしての能力は随一と言われる大迫は「内容どうこうより、点を取ることだけを考えていた。次も全身全霊をかけて戦う」と、堂々とエースに名乗りを上げた。(内田 知宏)
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