日刊鹿島アントラーズニュース

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2016年11月12日土曜日

◆“半端ねえ”大迫2発!古巣・カシマで大暴れ 日本4発快勝でサウジ倒リハ(サンスポ)


http://www.sanspo.com/soccer/news/20161112/jpn16111205050011-n1.html

大迫は先制のヘッド弾を決めて古巣・カシマに詰めかけたサポーターに両手を挙げてポーズ。新エース誕生の予感、だ (撮影・中井誠)

 キリン・チャレンジカップ(11日、日本4-0オマーン、カシマ)大迫、やっぱ半端ねえ!! 国際連盟(FIFA)ランキング51位の日本が、同129位のオマーンに4-0で快勝した。約1年半ぶりの代表復帰で古巣・カシマに凱旋(がいせん)したFW大迫勇也(26)=ケルン=が、2得点で新エースに名乗り。15日に控えるロシアW杯アジア最終予選の大一番、B組首位のサウジアラビア戦(埼玉)へ弾みをつけた。

前半、ヘディングで先制ゴールを決める大迫=カシマ

 ただいまカシマ!! FW大迫がハリル・ジャパンの得点力不足問題を吹き飛ばす“半端ない”爽快な2得点。仮想・サウジアラビアのオマーンを相手に2発の凱旋(がいせん)弾をたたき込み、古巣・鹿島の本拠を大いに沸かせた。

 「懐かしい感じだった。僕にとって特別なスタジアムだったので、決められてうれしい」

 約1年半ぶりの代表復帰だ。W杯アジア最終予選で日本は4戦6得点でB組3位(2勝1分け1敗)と低迷。得点力不足を嘆いていたハリルホジッチ監督は、出場に恵まれない欧州組にあってケルン(ドイツ)で定位置を獲得した大迫に白羽の矢を立てた。

 新エース誕生の予感だ。前半32分にMF清武の左クロスを頭で合わせ先制点を決めると、圧巻だったのは同42分の追加点。清武からの縦パスを受けると「冷静にターンができた」と、巧みな切り返しで相手DFを抜き去り、右足を一閃。ゴール左に流し込んだ。

前半、2点目のゴールを決める大迫勇也=県立カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)

 2013年11月16日、国際親善試合のオランダ戦以来、約3年ぶりの得点で代表通算5得点目。2014年に渡ったドイツでは本職でない中盤でも起用され、ベンチを温めることもしばしば。それでもFWのこだわりは捨てずに悔しさをバネに研鑽(けんさん)を重ねた努力が報われた。この活躍に指揮官も「流れの中から点を取れる選手を探していた。このポジションのいい候補」と今後の先発起用を示唆した。

 獲物を追うようなピッチでの動きとは裏腹に、ピッチの外ではおっとりとした性格。SNSのファンからの質問にも丁寧に答え、同世代の仲のいい選手を聞かれ「(1学年上の)清武さんと(同学年の酒井)宏樹」と返答。気心の知れた清武からのパスでの2得点は必然でもあった。ここ一番の集中力は勉強にも生かされ、小学校高学年時に受けた鹿児島県の県下統一学力テストでは、算数で常に100点を取っていたほどだ。

 海外移籍を認めてくれた古巣への御礼弾でもあった。鹿島でのラストマッチ(13年12月7日、対広島)は前半に2回の警告で途中退場。サポーターに別れを告げられなかった。気温13・6度と冷え込んだスタジアムに集まってくれたファンに成長の証しを示す2発。スタジアムが一気にヒートアップした。

大迫勇也を応援するサポーター=県立カシマサッカースタジアム(撮影・中井誠)

 「次が大事。絶対に勝ち点3を取るしかない。良い準備をして、全身全霊を懸けて戦いたい」

 高校時代に負けた相手DFを「半端ない」と号泣させた柔らかな身のこなしとゴールの嗅覚。大迫が、15日のサウジアラビア戦で「もっと半端ない」ところを世界にみせる。(一色伸裕)

★大迫、半端ないVTR

 鹿児島城西高3年時に出場した第87回全国高等学校選手権大会で大活躍。初戦から大会史上初の4試合連続2得点を達成するなど10得点を挙げ、1大会での最多得点記録保持者となった。準々決勝の滝川二高(兵庫)戦は、6-2で圧勝。相手DF中西が「大迫、半端ないって、もう」と号泣した姿が話題となり、サッカー界の流行語となった。

大迫 勇也(おおさこ・ゆうや)
 1990(平成2)年5月18日生まれ、26歳。鹿児島・加世田市(現南さつま市)出身。3歳でサッカーを始める。鹿児島城西高3年時の全国高校選手権で、1大会最多記録の10ゴール。2009年にJ1鹿島入り。14年1月に1860ミュンヘン(ドイツ2部)へ。同年6月にケルン(同1部)へ移籍。13年7月の中国戦でA代表デビュー。14年ブラジルW杯代表。リーグ戦今季10試合2得点。代表通算16試合5得点。1メートル82、73キロ。

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