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第1戦を0-1で落とした鹿島は、第2戦で2得点以上での勝利が求められる。1日の練習は石井正忠監督が就任してから初めて非公開練習が実施され、点を取るための形が確認された。ただ、第2戦が開催されるのは埼玉スタジアム2002。先勝した浦和のホームである。
勝ってホームに帰ったことで、チャンピオンシップの流れはまだ浦和に向いているだろう。鹿島としては、それをどこかで変えなければならない。2得点以上が必要とされる試合のため、流れを変えるのは攻撃陣の役目と思われる。しかし、DFリーダーの昌子源は第1戦で西川周作が見せたプレーが流れを変えたと感じていた。48分、鹿島は遠藤康がGKと1対1となるビッグチャンスを迎えたが、ゴールマウスから飛び出してきた西川周作にそれを阻まれていた。
「周ちゃんはヤスさんのシュートをキャッチした。あれが普通に止めただけなら『あぁ惜しい』となっただけだと思う。でも、周ちゃんはあそこでキャッチだった。あれをキャッチされると浦和側の勢いもグッと増す。浦和が勝った最大の勝因だったと思う」
実際、浦和に決勝点がもたらされたのは57分。西川のプレーは、浦和のチーム全体を勢いづかせるビッグプレーだった。
「あまりピッチに関われないGKがああいうプレーでチームを盛り上げられるのはすばらしいことだと思う。うちもソガさんに何度も助けられた。そういうプレーをキーパーだけじゃなく、俺らディフェンス陣もできたらと思う」
攻めるためには攻撃に人数を割くことが必要だ。守備に備える人数はいつもより少なくなるかもしれない。相手のカウンターを守るため、通常より広大なスペースを守る場面もあるだろう。
「それはもうわかってることですし、あまり心配してないかな」
昌子の表情からは、ゴールを守り切る決意が見て取れた。
文:田中滋(鹿島担当)
明治安田生命Jリーグチャンピオンシップ 決勝 第2戦
12月3日(土)19:30KO 埼玉
浦和レッズ vs 鹿島アントラーズ