17年最後の国際Aマッチである14日のベルギー戦(ブルージュ)。10日のブラジル戦(1-3)に続いてセンターフォワードで先発が濃厚なFW大迫勇也(ケルン)にとって、この試合のテーマはチームを勝利に導くゴールを決め、来年のW杯本大会につなげていくことだ。
「ゴールに向かっていく迫力がまずは大事。僕がしっかりと戦うことができれば、チームも良い戦いができるし、勝てると思う。みんながポジティブに前を向ける試合にしたい」
13年11月19日のベルギー戦は後半からの出場だった。日本は3-2で勝利を飾ったが、「途中からだったのであまりイメージは残っていない」という。それから4年。大柄な欧州のDFを背負ってのプレーは大幅に向上し、シュートバリエーションも増えた。
「ベルギーは3バックなのでスペースが空くと思う。僕らにとっては攻めやすい。僕のところでしっかり勝つことができればチャンスが増えると思うし、僕もゴールを狙える」。得点のイメージが膨らむ。
試合2日前の紅白戦では、ベルギーを想定して3-6-1のフォーメーションを組んだ控え組を相手に、主力組のセンターフォワードとして対峙したが、前からのプレスがうまくハマらなかった。しかも、最善策を見いだす前にヒョウが降ってきたことで紅白戦は終了。不安材料が残ったまま試合前日を迎えたが、ハリルホジッチ監督の指示や選手同士の意見交換で本番に向けては手応えをつかんでいるという。
「ハメ方はまったく変わりましたよ。言えないですけど、楽しみにしていてください」。前日練習を終えたエースストライカーは、自信をのぞかせる口調でそう言った。
(取材・文 矢内由美子)
チームの“変化”に自信、大迫「楽しみにしていてください」