[11.5 J1第32節 鹿島1-0浦和 カシマ]
ワンチャンスをモノにした。ともに相手守備を攻略し切れず、スコアが動かないまま試合が進むが、後半35分にMFレアンドロが値千金の決勝弾を叩き込み、鹿島アントラーズは勝利を手繰り寄せた。
「今日の試合は硬い試合になった」と振り返ったDF昌子源は、「1回のチャンスで得点するか、失点するかと思っていたので、隙を見せた方が負けると思っていた。最後まで集中した僕たちが勝利を手にしたのかなと思う」と粘り強く戦って勝ち点3を手にし、充実した表情を見せた。
この日の勝利で2連覇に王手を懸けた。昨季は年間首位の浦和に勝ち点15差をつけられて年間3位に終わりながらも、チャンピオンシップを勝ち上がってリーグ制覇を成し遂げた。「『気持ち良い優勝だったか?』と聞かれると、思い返すと少しモヤモヤした感じもあった」ようだが、1シーズン制での優勝まで間近に迫った。
しかし、「まだ何も成し遂げていない」と表情を引き締め直す。「まだ、僕たちの優勝が決まったわけではない。しっかりと目の前の試合、1試合1試合を戦い、残り2試合勝つだけです」と第33節柏戦、そして最終節磐田戦での必勝を誓った。
(取材・文 折戸岳彦)
鹿島DF昌子、2連覇王手も「まだ何も成し遂げていない」