5日に明治安田生命J1リーグ第32節が行われ、鹿島アントラーズが浦和レッズに1-0で勝利した。
■J1第32節 鹿島 1-0 浦和
鹿島:レアンドロ(80分)
浦和:なし
5日に明治安田生命J1リーグ第32節が行われ、鹿島アントラーズと浦和レッズが対戦。試合は1-0でホームの鹿島が勝利した。この勝利で鹿島は、2位・川崎フロンターレとの勝ち点差を暫定で7に広げ、連覇に向けて王手をかけている。
浦和が19日、25日にホーム&アウェイで行われるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝を控えているため、18日に開催される他8試合に先駆けて行われた。昨季Jリーグチャンピオンシップ決勝で覇権を争った両チームが、終盤の大事な局面で相見えることとなった。
現在、勝点67で首位を走る鹿島は、2位の川崎Fに4ポイント差をつけている。今節、浦和に勝利すれば勝ち点を暫定で7差に広がり、18日にガンバ大阪戦を控えている川崎Fが敗れると、その時点で鹿島のリーグ連覇が決定する。自力で優勝を手繰り寄せるためにも、宿敵・浦和をホームで叩いて、川崎Fの結果を待ちたいところだ。
一方の浦和は直近6試合無敗で7位まで浮上。ACL出場圏内となる3位・セレッソ大阪との勝ち点差は「8」と、数字上では3位浮上のチャンスを残している。今季のACLではタレント軍団・上海上港を下し、10年ぶりのファイナルへ進出。堀孝史監督のもと、当時の不調から見事に立て直した。少しでも上の順位でフィニッシュするために、残り3試合を必勝態勢で臨みたい。
鹿島は前節の北海道コンサドーレ札幌戦と同じメンバーとなり、浦和はマウリシオが最終ラインに復帰。日本代表に選出された長澤和輝が3試合連続先発出場を果たした。
試合は5分、浦和は、右サイドから遠藤航がクロスを供給すると、興梠慎三がヘディングシュートを放ったが、惜しくもクロスバーを越えてしまう。一方の鹿島は9分、FKのチャンスを遠藤康が左足で直接狙うが、ポストに嫌われ先制点奪取とはならない。
鹿島は前線の金崎夢生、浦和は興梠にボールを集めるが、両チームともにDF陣が局面で体を張り、試合はこう着状態に。29分、鹿島は遠藤が右足でクロスを上げると、金崎が飛び込んで合わせたが、これはオフサイドの判定となってしまう。前半終了間際、浦和は興梠のパスをPA内で受けたラファエル・シルバがシュートに持ち込もうとするが、最後は防がれ、得点には至らない。結局前半はスコアレスで終了した。
後半に入ると、ホームの鹿島が攻勢に出る。52分、左サイドでボールを持ったレアンドロがPA手前右に走り込んだ土居聖真にパスを送ると、受けた土居が左足一閃。しかし、これは日本代表GK西川周作のセーブに遭う。さらに57分、同じくレアンドロが左サイドから金崎にパスを送ると、金崎がPA手前からシュートを放つ。しかし、これは枠をとらえられない。後半も中盤で激しい球際の争いが続く。
終盤に入り80分、ついに試合の均衡が破れる。鹿島は、右サイドから西大伍がクロスを上げると、ファーサイドに走り込んでいたレアンドロが右足で合わせる。これが決まり、ホームの鹿島が先制に成功する。
ビハインドを負った浦和は85分、遠藤のスルーパスに抜け出したズラタンが、GKをかわしたが、無人のゴールに流し込めず。決定的なチャンスを逃してしまう。
試合はそのまま終了。鹿島がレアンドロの決勝点を守りきり、浦和を下して連勝。2位の川崎フロンターレとの勝ち点差を暫定で7に広げ、プレッシャーをかけている。一方の浦和は7試合ぶりの黒星。来季のACL出場圏内となる3位浮上の可能性がなくなった。
均衡を破ったのはレアンドロ!— DAZN ダ・ゾーン (@DAZN_JPN) 2017年11月5日
右サイドを突破した西のクロスにファーサイドから #レアンドロ が合わせ、鹿島が優勝に大きく近づく先制に成功!
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