日刊鹿島アントラーズニュース

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2017年11月21日火曜日

◆「半端ないって言われたい」山梨学院FW加藤拓己が堂々の“大迫超え”宣言(ゲキサカ)




 堂々の“大迫超え”宣言が飛び出した。今年の大会応援リーダー、日本代表FW大迫勇也(ケルン)は08年度の第87回大会で1大会最多の10得点という金字塔を打ち立てた。2年連続6回目の出場となる山梨学院高(山梨)のU-18日本代表FW加藤拓己主将は「得点王を狙っている」と大会記録更新へ、闘志を燃やした。

 加藤は鹿島の下部組織出身。鹿島を意識する気持ちは今も根強く、鹿児島城西高卒業後に鹿島でエースとして活躍した大迫と自身が「無縁ではない」と感じている。「スパイクのメーカーも一緒、高校サッカー、鹿島、FW。9番(鹿島時代の大迫も9番)。日本代表」と共通項を数えると、大迫を超えるゴール量産を誓い、「半端ないって言われたい」と宣言。対戦相手に「半端ないって!」と言わしめた大迫以来のインパクトを大会に残すつもりだ。

 1回戦は日本代表DF昌子源(鹿島)を輩出したプレミアリーグ勢米子北高(鳥取)との強豪対決が決まった。加藤は「強い印象はあるし、昌子選手がいたことでディフェンス的な印象がある」と相手を警戒した上で、「うちの攻撃陣には敵わないという自信はある。負ける気なんて一切ない」ときっぱり。県予選を戦う中で、チームは攻守のバランスが向上した磨きをかけた。初戦大勝で弾みをつけるイメージを膨らませ、「初戦は守備はゼロ、攻撃は5点以上取れれば。自分は3点くらいは取りたい」と初戦ハット達成を狙う。

 178cm、73kgという体躯に恵まれ、前線での迫力は出色。「自分が全力を尽くせばチームが負けることは絶対にない」と胸を張るU-18日本代表ストライカーに相手のマークが集中する可能性も高いが、どんな状況でもチームの攻撃力への自信は揺るがない。

「県予選でもプリンスでもそういうことはある。ほかの選手の攻撃力も高いので、自分にマークがきてくれたら他の選手が空くのでありがたい。自分にマークがこなければ自分が点を取るチャンス。どちらにせよ米子のディフェンス陣は崩壊するのかなと思います」(加藤)

 この自信、存在感は対戦相手にとって大きな驚異となる。米子北の三原貫汰主将は加藤対策について、「1対1では抑えられない部分があると思うので、2対1、数的優位をつくってチーム全員で戦って勝ちたい」と、人数をかけたハードワークで封じる構えだ。8年連続13回目の出場となる米子北の大会最高はベスト16。佐野日大(栃木)に2回戦で敗れた昨年の試合をベンチで見守った三原は「悔しい思いをしてきた先輩たちの分も背負って、自分たちが米子北の歴史を塗り替えられるような大会にできたら」と意気込んだ。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 佐藤亜希子)

「半端ないって言われたい」山梨学院FW加藤拓己が堂々の“大迫超え”宣言

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