MF柴崎は合宿合流前にスポーツ報知の取材に応じ、W杯メンバー入りへの思い、ハリル・ジャパンでの役割を語った。1次リーグの相手を仮想したマリ戦、ウクライナ戦(ともにリエージュ)で攻撃のタクトを振り、存在感を示す覚悟だ。
柴崎は気温の下がる練習場で入念にストレッチを行った。昨年9月以来の代表合流。練習前にはチームメートと談笑するなど、表情は明るい。「まずは(この合宿で)しっかりと自分のプレーを示す。代表の戦術は理解しているので、その中で適応する」をテーマに掲げ、チームにおける自分の役割にも言及した。
「攻撃をしっかりと作っていくこと。速攻と遅攻を使い分け、その状況に合った判断をしたい。1つのミスが命取りになるので、プレー精度、質ともに追求する」。ハリル監督は「縦」を意識した攻撃を強調し、前線の選手には相手DFラインの背後を狙うように指示してきた。だが、中盤にパスを出せる選手が少なく、今も攻撃面では未熟さが目立つ。欠けたピースにはまるのが柴崎だ。
「チームとしては少ない全員が集まれる時間を無駄にせず、しっかりコミュニケーションを取ること。メンバーが決まるまで競争がある。個人として選ばれるに値するプレーを示し、まずはそこまで集中したい」と柴崎。初のW杯出場へ、勝負の2試合を迎える。(取材・豊福 晋)
MF柴崎、自分のプレー示す「速攻と遅攻使い分ける」