W杯開幕まで3か月を切り、5月31日に予定される本大会メンバー発表までの活動も残りわずかとなった。この大事な時期の活動機会に、メンバー入りを果たした日本代表DF植田直通(鹿島)は「このチャンスを生かさないといけない思いでいる」と意気込んでいる。
「W杯前ということもあるし、このタイミングで呼ばれたことはすごくうれしく思う」
今回メンバーに入った選手は、W杯本大会メンバー23人に近い位置にいることは間違いない。だが、ロシア行きの切符を手に入れたわけではなく、サバイバルレースは続くため、23日のマリ戦と27日のウクライナ戦でのアピールは必要不可欠となるだろう。だからこそ、植田も「まずは試合に出ること」と出場機会をつかむことが重要だと感じている。
「試合に出たときに何ができるかだと思うので、そこは今まで鹿島でやっていることを出すだけ。海外の選手が相手でも自分の強さという部分を出していければいいと思う」
12月のE-1選手権では右SBの位置に入ってA代表デビューを飾った。今回はDF酒井宏樹とDF遠藤航が不参加の可能性があり、同ポジションに入ることも考えられるが、「ないんじゃないですかね」と苦笑。しかし、「でも、出れるならどこでも出ます。僕は常にどこでも準備するだけだと思うし、常に100パーセントで取り組んでいきたい」と、いつ、どこで、どのような状況で出場機会が訪れても、自身の持っているものをすべて出せるように100パーセントで準備を進める。
(取材・文 折戸岳彦)
「ないんじゃないんですか。でも…」DF植田直通、100パーセントで準備を進める