
日刊鹿島アントラーズニュース
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2018年7月30日月曜日
◆鹿島が誇る「20歳の大器」の尋常ではないスケール感! 華麗なるCBの系譜に名を刻むか(サッカーダイジェスト)

「ゴールに絡めたのは良かったとは思いますけど、やっぱり…」
ガンバ大阪自慢の2トップ、アデミウソンとファン・ウィジョを黙らせた。すべてにおいてほぼ完璧な守備対応を見せる、とても20歳とは思えないスケール感だ。鹿島アントラーズが誇る20歳の大器、町田浩樹である。
J1リーグ16節のジュビロ磐田戦でおよそ14か月ぶりの試合出場を先発で飾ると、14節順延分のセレッソ大阪戦では前半途中に負傷退場した日本代表CB、昌子源に代わってスクランブル投入され、ものの見事に責務を全うした。そして迎えた土曜日の18節・ガンバ大阪戦。チームは大阪に残って調整を続け、中2日と疲労を抱えるなかで臨んだ一戦で、犬飼智也と守備センターを担った町田はMVP級の働きを見せたのだ。
190センチ・80キロの恵まれた体躯を活かしたコンタクトプレーで、韓国代表FWのファン・ウィジョに一歩も引けを取らず、地上戦ではクイックネスが真骨頂のアデミウソンを向こうに回して冷静に対応、ほとんど前を向かせなかった。空中戦の安定した強さ、先輩の中田浩二を彷彿させる左足の鋭いフィード、おまけにリスタートからチーム唯一の得点を叩き出した。41分、永木亮太が蹴ったFKをファーで待ち受けた犬飼が中央へ折り返し、町田が「おなか」で押し込んだのである。前節のC大阪戦でも1アシストをマークしており、攻守両面で奮迅の働きを披露した。
選手本人は、いたって謙虚だ。
「得点はまぐれというか、偶然当たって入った感じでした。ゴールに絡めたのは良かったとは思いますけど、やっぱりディフェンダーなのでゼロに抑えたい。(追いつかれての1-1という結果は)悔しいです」
試合では、同じCB出身で元日本代表の大岩剛監督からのアドバイスを受け、イメージ通りに対応してみせた。
「(G大阪の)フォワードのふたりは裏の抜け出しが巧いし、中盤の選手も遠藤(保仁)選手や高(宇洋)選手が縦パスを出してくるので、しっかり付いていくようにと。あんまりすぐに食いつかずに、中央から外へと追い込むように意識してやっていました。(アデミウソンに対しては)相手のスピードを吸収しながらですね。前回の試合より良くなっているという手応えはあります」
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全治6か月の大怪我を乗り越えて

ジュニアユース時代から鹿島で英才教育を受けてきた、根っからの生え抜きだ。年代別代表にも常時名を連ね、高校3年時には高円宮杯チャンピオンシップを制覇。鳴り物入りでトップ昇格を果たした。
2年目の2017年シーズン、開幕からベンチ入りを続けていた町田は11節のヴィッセル神戸戦でついにプロ初先発を遂げる。ここから一気にと周囲も期待を寄せた矢先の翌節、川崎フロンターレ戦でアクシデントに見舞われてしまう。試合中に右膝前十字じん帯を損傷し、全治6か月の大怪我を負ってしまうのだ。
一度どん底を見たからだろう。自分の立ち位置をしっかりと見定めている。
「やっぱりゼロで抑えないと評価には繋がらない。源くんが怪我で離脱しているなかで巡ってきたチャンス。この状況は変わらず続きます。そこでちゃんと結果を出さないと意味がない。(キム・)スンヒョンも新しく加入してきて、競争も一段と増すと思うので」
貴重な大型の左利きCBである。長短の精緻なパスは攻撃の起点となり、ビルドアップでの貢献度も小さくない。だがG大阪戦では、受け手との呼吸が合わず、自慢のミドルパスを躊躇う場面が何度かあった。「相手の選手が(受け手に)食いついてきた時に、僕の出したいタイミングと動き出しが合わない場面がありましたね。話し合いながら改善していきたい」と苦笑い。やはりそこは、J1での試合がまだ4試合目。周囲の信頼はみずからの手で勝ち取るしかない。
そしてもちろん見据えるのは、東京五輪を戦うU-21日本代表への復帰だ。昨年のU-20ワールドカップは直前まで候補に挙がりながら、大会登録メンバーには残れなかった。怪我が癒えて完全復活を遂げたいま、森保一監督を振り向かせるに十分なパフォーマンスを示している。
「なによりチームで結果を残さないと代表には呼ばれないでしょうから、そこは積み重ねていくしかない。今日の試合でも相手の初瀬(亮)だったり、同世代の選手と切磋琢磨しながら成長していければと思います」
プロでの実戦感覚を研ぎ澄ませながら、器の大きさを随所で見せつけた町田浩樹。偉大なる常勝軍団、その華麗なるCBの系譜にまたひとり、若武者の名が刻まれそうだ。
取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
鹿島が誇る「20歳の大器」の尋常ではないスケール感! 華麗なるCBの系譜に名を刻むか

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