<天皇杯:鹿島5-1町田>◇3回戦◇11日◇町田
J1鹿島アントラーズが、FW鈴木優磨(22)の2得点の活躍などでJ2町田ゼルビアに大勝し、4回戦進出を決めた。
ワールドカップ(W杯)ロシア大会に出場したDF昌子源(25)と植田直通(23)の両センターバック(CB)コンビは帰国直後のためベンチ外で、サイドバックが本職のDF西大伍(30)がCBに入り、DF犬飼智也(25)とコンビを組んだ。
試合は開始早々から動き、前半10分にCKからその西が頭で合わせて鹿島が幸先よく先制。その後も攻め続ける鹿島は20分に右サイドバックのDF内田篤人(30)の鋭いサイドチェンジから、DF安西幸輝(23)の左からのクロスボールにゴール前でフリーで待っていた鈴木が頭で合わせて2点目。後半に入っても攻撃の手を緩めず、同16分にはMF遠藤康(30)の右からのクロスボールが相手DFのオウンゴールを誘って3点目。続く19分には同じく遠藤のクロスボールにまたも鈴木が頭で合わせて4-0として試合を決めた。
その後は両チームともに1点ずつ取りあって、5-1で試合は終了。2大会ぶりの天皇杯優勝を目指す鹿島が危なげなく勝利をおさめた。
大岩剛監督(46)は「中断期間明けで、いろんなプレッシャーのある中で、選手たちが前向きに、アグレッシブに試合に入ってくれた。いいゲームができた」と振り返った。今季は開幕から勝ちきれない試合が続き、リーグ戦では11位で中断期間に入った。大岩監督は得点数が少ないことを課題に挙げたと明かし「ビルドアップからのポゼッションなどを確認してきた。まだミスもあったし、精度を上げないといけない部分はあるが、成果は少しは表れたんじゃないかと思う」と5得点と爆発した攻撃への手応えを口にした。
この試合の主将を務め、1ゴール2アシスト、オウンゴールを誘発したクロスボールを含めると4得点に絡んだ遠藤は「先制点が早い時間に入ったことがよかった。中断期間に充実した練習ができて、それが試合に出たと思う」と自信もみせ、リーグ戦での巻き返しを誓った。
鹿島5得点の爆発 リーグ戦再開へ攻撃陣に手応え